1月にも咲いている赤い花 サンタンカ(山丹花)

サンタンカ(山丹花、学名:Ixora chinensis)とは、中国南部〜マレーシア原産で、アカネ科サンタンカ属の熱帯性常緑低木です。
別名で、サンダンカ(三段花)や、Chinese ixora(チャイニーズ・イクソラ)、イクソラ・キネンシス、イクソラ・シネンシス(Ixora chinensis)と呼ばれます。

樹高は50~100 cmです。
葉柄のある葉は、長さ5~12 cm、幅2~5 cmの倒卵形で、葉縁は全縁で、対生に付きます。
5月~8月に茎の先端や葉腋から集散花序を伸ばし、赤橙色の花径1cm程の小花を20~30輪纏めて半球状に咲かせます。
車形の小花は先端が4裂し、丸味のある花弁から出来た四弁花のように見えます。花後に球形の液果が成り、熟すと紫赤色になります。
沖縄三大名花の一つです。


沖縄三大名花


サンタンカ(山丹花、学名:Ixora chinensis) オオコチョウ(オウコチョウ、黄紅蝶、学名:Caesalpinia pulcherrima) デイゴ(梯梧、Erythrina variegata)

サンタンカ(山丹花)オオコチョウ(黄紅蝶)デイゴ(梯梧)


花名の由来


種小名の ”chinensis” は、原産地の「中国の」に由来します。
属名の ”Ixora” はサンスクリット語でヒンズー教の神「Deus shiva(シヴァ)」をポルトガル語に翻訳した「Ixora」。
何故ポルトガル語かは、イクソラ・コッキネア(Ixora-coccinea)に説明があります。


サンタンカ属の花


サンタンカと言っても種類が多く、産地や葉の大きさ、花の大きさ、花弁の形、鼻色などが異なります。ここで、サンタンカ属の花を幾つか記載しておきます。

サンタンカ(山丹花、学名:Ixora chinensis)ー丸みのある花弁を持った小花を咲かせる。
 中国原産で、集散花序を伸ばし丸みのある赤橙色の小花を20~30輪纏めて半球状に咲かせます。
イクソラ・コッキネア(Ixora-coccinea)は、花被片の先端が尖った楕円形であることや葉が小さい。
 インド原産、散房花序を伸ばしそこに十字型で橙色や桃色の小花を咲かせます。
イクソラ・ダッフィー(学名:Ixora duffii)は、スマトラ島原産で、さらに大きな鮮紅色の花を咲かせ、花弁が幅広で丸みを帯び、大きな幅広の葉を持つ。
イクソラ・マクロティルサ(学名:Ixora macrothyrsa)は、セレベス島原産種でスリナムの国花とされ、キングイクソラ(king ixora )や、アフリカイクソラとも呼ばれる。
●キバナサンタンカ(学名:Ixora coccinea lutea、別名:Yellow flame of the woods、Yellow ixora)は、コッキネアの黄色花を咲かせる品種です。
●シロバナサンタンカ(学名:Ixora parviflora、英名:White ixora)は、白花を咲かせます。


サンタンカの用途


開花時期が長く鉢植えや庭植えにするほか、切り花にしても1週間ほど長持ちします。

花言葉や詳しい説明は本文をご参照ください。

■関連ページ
サンタンカ(山丹花、学名:Ixora chinensis)
特集 サンタンカ属
1月にも咲いている赤い花 サンタンカ かぎけん花図鑑 花日記2025年1月28日(火)
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