万180.葉軸に翼あり 白膠木 万葉集 ポスト ヌルデ(白膠木、学名:Rhus javanica)は、日本、中国他原産でウルシ科ヌルデ属の落葉小高木です平地~低山の日当たりのよい丘陵地に自生します。別名でゴバイシ(五倍子)、万葉名ではかづのき(穀の木)、英名ではChinese sumac等とも呼ばれます。樹高は、3~8mです。葉は枝先に互生して広がる長さ30cm程の奇数羽状複葉です。葉色は緑色ですが、秋に紅葉します。小葉は直径5-12cmの長楕円形で葉縁に粗い鋸歯があります。奇数羽状複葉の小葉と小葉の間の葉軸に翼があります。葉に寄生したアブラムシ科のヌルデシロアブラムシにより虫瘤が作られます。雌雄異株です。8-9月に葉序から円錐花序を伸ばし、小さな五弁花を沢山付けます。雌株には1つの雌蕊、雄花には5本の雄蕊があります。10-11月に、直径0.4cm程の扁楕円形をした果実を成らせます。用途は、材を細工物に、葉に出来た虫こぶは生薬名「五倍子(ゴバイシ)」の材料となります。五倍子は、止瀉や、止血、止汗、鎮咳、口内の腫れ物や歯痛の緩和作用があります。江戸時代には虫こぶや果実を粉末にして鉄くぎを混ぜて黒い染料を作り既婚女性のお歯黒に使われました。ヌルデは、 ウルシの仲間なので、肌の弱い人はカブレル可能性があるので要注意です。 ヌルデの特徴 ウルシ属のウルシ(漆、学名:Toxicodendron vernicifluum)や、ヤマウルシ(山漆、学名:Toxicodendron trichocarpum)と似ていますが、葉軸に翼があることが特徴です。 万葉集とヌルデ 万葉集 第14巻 3432番歌 作者:不詳 題詞:(右三首相模國歌) 登場する草木名:かづのき(穀の木)=ヌルデ 原文 阿之賀利乃 和乎可鶏夜麻能 頭乃木能 和乎可豆佐祢母 可豆佐可受等母 読み 足柄(あしがり)の わを可鶏山(かけやま)の かづの木の 我をかづさねも 門(かづ)さかずとも 意味 足柄の 私を心に懸ける 穀の木(かづの木=ヌルデ)では 私を数(かづ)に入れなくても 門(かづ)を開けなくともいいよ。 花言葉や詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。 ■関連ページ 万180.葉軸に翼あり 白膠木 万葉集 かぎけん花図鑑 花日記2023年12月28日(木) 、 ヌルデ(白膠木、学名:Rhus javanica)、 特集 万葉集でよまれた草木 、 万179.いずれも夫婦愛の物語 一人静 万葉集 かぎけん花図鑑 花日記2023年12月27日(水) 、 特集 万葉集でよまれた草木 、 #万葉集 #草木 #ヌルデ #野草 #花図鑑 #花 #flowers #かぎけん花図鑑 #かぎけん花日記 Other Articles伊豆大島椿祭り003「椿 'アルバ・プレナ'('Alba Plena')」伊豆大島椿祭り003「椿 Alba Plena(アルバ・プレナ)」 椿 'Alba Plena'(ツバキ アルバ・プレナ 、学名:Camellia japonica cv. Alba Plena)は、ツバキの園芸品種です。純白で八重咲の花を咲かせる外国椿です。 ■関連ページ 【花日記】 伊豆大島椿祭り003「椿 Alba Plena(アルバ・プレナ)」 かぎけん花図鑑 花日記2024年2月11生け花の花材 蔓梅擬 ツルウメモドキ(蔓梅擬、学名:Celastrus orbiculatus )とは、日本、朝鮮半島、中国の東アジア原産で、ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉蔓性落葉低木です。 日本では、北海道〜沖縄の山野の林縁に自生します。 蔓長は2~5mになります。葉には1-2cmの葉柄があり、長さ5~13cm、幅3~10cmの広卵形で葉縁に細かい鋸歯があり互生して付きます。 葉色は最初、緑色ですが、秋に黄葉します12月21日の誕生花 白椿、スペアミント12月21日の誕生花は椿(白),スペアミントです。 椿(白) ツバキ(椿、学名:Camellia japonica)は、日本原産でツバキ科の常緑小高木です。白花の花言葉は「純粋」、「許しを請う」です。 白椿には、茶席の銘花白玉(C. japonica 'Shiratama')や、巨大な花を咲かせるグランサムツバキ (C. granthamian)、中国産のユーシェネンシス(攸県油茶、C.世界の国花 CU キューバ共和国世界の国花 CU キューバ共和国 かぎけん花図鑑花日記2022年7月4日 キューバ共和国の国花はマリポーサ マリポーサ=ハナシュクシャ(花縮砂、学名:Hedychium coronarium)は、インド、ネパール、ブータンの東南アジア~中国、台湾原産で、ショウガ科ハナシュクシャ属(ヘディキウム属)の半耐寒性球根植物(多年草)です。キューバ共和国の国花とされます。別名:ジンジャー・リリー(gi梅シリーズ5.梅 藤牡丹枝垂(フジボタンシダレ)梅 藤牡丹枝垂(フジボタンシダレ、学名:Prunus mume 'Fujibotan-shidare')は、果実より花を観賞する「花梅」、豊後系・豊後性の遅咲き、淡紅色、八重咲き、大輪枝垂れ梅で、日本で品種改良されました。紅梅枝垂れの代表品種です。 ■花梅とは、 花の綺麗な梅は大体「花梅」です(中に例外はありますが)。 ■豊後系 梅と杏子の雑種で、葉が大きく、花色は桃色。 ■豊後性 パフィオペディルム・マリポエンセのブログパフィオペディルム(Paphiopedilum)は、ラン科パフィオペディルム属の蘭で、マリポエンセ(学名:P. malipoense) は、中国雲南省の高地原産で、膨らんだ唇弁が叔父さん顔のように見えてユーモラスです。 パフィオペディルム・マリポエンセ(学名:Paphiopedilum malipoense) については、かぎけん花図鑑をご参照ください。