花ら 36.たいしたもんだね 海松 ポスト NHK朝ドラ「らんまん」花シリーズ【かぎけん花日記】 ミル(海松、学名:Codium fragile)は世界中の温かい海に生息する緑藻という海藻の一種です。日本各地の海の潮間帯下部〜潮下帯の岩礁に生息します。色は深緑で二分枝しながら長さ40cm程に成長します。枝の断面は太さ1cm程で丸く長いのが人間の指の様に見えます。 緑藻類の一種であるミル藻は、赤色~黄色を帯びた海のカロテノイドの一種であるシフォナキサンチン(siphonaxanthin)を体内に大量に持っています。海中では緑色の光が最深部まで到達することから、緑色の補色である赤い色素を持つミルは緑色光を効率的に利用でき海底の深部にまで生息分布が広がります。イラストは有紀@かぎけん。 由緒ある植物ミル ①大宝律令で朝廷へ納める税の一つ ②Olive Greenに近い、海松色(ミル色)は黒っぽい緑色「系統色名:dg-YG、暗い灰みの黄緑」で陸上植物には見られない色 ③神饌(しんせん、みけ)と呼ばれる神様に献上する食事にミルが用いられる ④らんまん植物に取り上げられている ⑤ミルに含まれるシフォナキサンチンは人間の肥満に効果がある ⑥萬葉集で山部赤人がミルを詠んでいる 万葉集とミル 万葉集 第6巻946番歌、雑歌 作者:山部赤人 原文 御食向 淡路乃嶋二 直向 三犬女乃浦能 奥部庭 深海松採 浦廻庭 名告藻苅 深見流乃 見巻欲跡 莫告藻之 己名惜三 間使裳 不遣而吾者 生友奈重二 意味 淡路島の真向かいの 敏馬(みぬめ)の浦の 沖合いでは、海中深く生えている海松(みる)を摘み取り 浦の海岸周辺では 名告藻(なのりそ、ホンダワラ”のこと)を刈っている、... 続きは、どうぞこちらへ。 ■関連ページ NHK朝ドラ「らんまん」花ら 36.たいしたもんだね 海松 かぎけん花図鑑 2023年7月13日(木) NHK連続テレビ小説らんまん植物種類一覧 ミル(海松、学名:Codium fragile) 万葉集でよまれた草木 Other Articlesスモモのブログスモモ(酢桃、李、学名:Prunus salicina)は中国原産で、バラ科スモモ属の落葉広葉小高木及びその果実です。 春に葉と同時に枝から花柄を出し先端に単頂花序を伸ばし五弁の白花を咲かせます。花後に、側面に溝のある球形の果実を成らせます。果実は私達が食べている、いわゆる「スモモ」です。 スモモに関連したことわざに、「李下に冠を正さず」があります。スモモの木の下で帽子を被り直す姿はス山茱萸のブログ先のブログ(2019-04-09)でご紹介したハナミズキ(花水木、学名:Cornus florida)は、ミズキ科の小高木でした。 今回ご紹介するサンシュユ(山茱萸、学名:Cornus officinalis)も同じミズキ科の小高木です。 このブログを毎回ご愛読頂いている方は既にお気づきだと思いますが、学名=属名+種小名 で、属名=科名ですので、ハナミズキもサンシュユも「Cornus」花ら106.らんまん 堆金菊 NHK朝ドラ「らんまん」花シリーズ【かぎけん花日記】 タイキンギク(堆金菊、taikingiku、学名:Senecio scandens)は、台湾、中国、ヒマラヤ、タイ、ブータン、インド、フィリピン、ミャンマー、ネパール原産で、蔓性多年草です。本州(和歌山県)、四国(高知県、徳島県)、九州(熊本県)で暖地の海岸近くにある崖や野原の一面をつる状の茎が覆うように自生します。長さ2~5mになる茎は木4月7日の誕生花、クロッカス(Crocus)4月7日の誕生花、クロッカス(Crocus) クロッカス(学名:Crocus)とは、地中海沿岸〜小アジア原産で、アヤメ科クロッカス属の耐寒性多年草(球根植物)です。 早春に、地面際で草丈の低い六弁花を咲かせます。 開花と同時に細い線形の葉も伸びます。 属名の「Crocus」は、ラテン語の「Krokos(糸の)」に由来し、雌蕊が糸状に長く伸びることに因ります。 花言葉は、「青春の喜び」。黄色は「私宿根霞草のブログ「カスミソウ(霞草)」の八重咲き品種に、シュッコンカスミソウ(宿根霞草、学名:Gypsophila paniculata)があります。 宿根霞草は通常の霞草に比べて密に咲き、花自体に厚みがあり、華やかです。 霞草の仲間は、地中海、中央アジア、シベリア原産で、ナデシコ科カスミソウ属の耐寒性多年草周年市場に出回ります。 花言葉は「人の魅力を引き出す」です。カスミソウは花が小さく、淡色万134. 家持君、切ない😭 忘れ草(藪萓草) かぎけん花図鑑ヤブカンゾウ(藪萓草 ')は、中国原産でススキノキ科ワスレグサ属の多年草です。鮮橙色で八重咲きの一日花を咲かせます。花が1日で終わるので英名ではDaylily(デイリリー)と呼ばれます。 万葉集と忘れ草(カンゾウ) 万葉集で忘れ草(今のカンゾウ属の花、ヤブカンゾウなど)を詠んだ歌は2種であり、ハギ(萩、学名:Lespdezap.)や梅(ウメ、学名:Prunus mume)と比べると遥かに少ない