正月床飾り縁起物 中国名は「百两金」

縁起が良い正月床飾りの一つ。日本名は中国名の「百两金」から付けられた。

ヒャクリョウ(百両、学名:Ardisia crispa)とは、日本、中国、朝鮮、インド原産で、サクラソウ科ヤブコウジ属の耐寒性常緑低木です。
別名で、カタラチバナ(唐橘)とも呼ばれます。白い果実が成る品種は「白実橘(シロミタチバナ)」と呼ばれます。」
マンリョウ、ヒャクリョウ、イチリョウは同じサクラソウ科の植物です。

樹高は30-70cm程です。
葉は緑色で、細長く、鋸歯はありません。
7月~8月に、葉腋から散形花序を伸ばし、1花序に直径0.8cm程の小さな白花を10個程房状に付けます。
花冠は5深裂し裂片は反り返る。
冬に、直径0.6~0.8cmの赤または白い実(白実橘(シロミタチバナ))をつけます。
果実が成る12月~翌年5が観賞期で、赤い実が正月過ぎにもついていることから縁起を担いで正月飾りにされます。
用途は、庭木や、鉢植えに使われます。


花名の由来


属名の「Ardisia」は、ラテン語で「ardis(槍先)」という意味で、雄蕊の葯の形に因みます。
種小名の「crispa」 は、ラテン語で「皴のある、巻き毛のある、波状の」と言う意味で葉の形状に拠ります。
日本名の「ヒャクリョウ(百両)」とは、中国名の「百两金」から。千両や万両はこの百両と比べて実の数がおおいことから。
ただし、万両と言う名前は、江戸時代後期になってからの命名。
和名の唐橘(カラタチバナ)は、唐から来たことと、タチバナ(橘、学名:Citrus tachibana)に例えられたことから。

■関連ページ
ヒャクリョウ(百両、ヒャクリョウ、学名:Ardisia crispa)
特集 赤い実
かぎけんWEB図鑑|木の実・草の実図鑑
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正月床飾り縁起物 中国名は「百两金」かぎけん花図鑑、2025年1月5日(日)
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