富5.千島住まいのエーデルワイス🌼富山県中央植物園
富山県中央植物園に咲いていた花5 千島薄雪草
温室の一つに「高山・絶滅危惧植物室」ゾーンがあり、エーデルワイスの仲間「チシマウスユキソウ(千島薄雪草)」が咲いていました。千島薄雪草は、キク科ウスユキソウ属の高山性多年草です。このウスユキソウの仲間には、以下の種類があります。
ウスユキソウの種類
エーデルワイス(Edelweiss、学名:Leontopodium nivale)、レブンウスユキソウ(礼文薄雪草、学名:Leontopodium discolor)、ウスユキソウ(薄雪草、学名:Leontopodium japonicum)、オオヒラウスユキソウ(大平薄雪草、学名:Leontopodium miyabeanum)、チシマウスユキソウ(千島薄雪草、学名:Leontopodium kurilense)などです。
ウスユキソウの見やすさ順位
山に自生する姿を見る難易度は、低い方から、薄雪草、北海道の大平薄雪草、礼文島の礼文薄雪草、千島列島の千島薄雪草、スイスアルプスのエーデルワイスと順次高くなりそうですが、私が見た自生種は今のところスイスアルプスのエーデルワイスだけです。
アルプスで咲くエーデルワイスを見る
観光国スイスは登山鉄道やロープーウェイ網が隈なく発達し快適にその場所まで人を運んでくれます。8000m級の山でも、過度な保護柵などは設けず、自己責任で危険退避を行っています。幼少時からの厳しい躾によるものでしょう。その結果、人工物で景観が損なわれることなく自然を楽しむことができます。
一方、厳しい規制を設ける国は、自然保護という名目で鉄道やロープーウェイを敷かないので、それらを見ることのできるのは一握りの健脚だけです。日本では、比較的容易に交通機関で行ける高山は立山ぐらいでしょうか。ということで、日本国内で高山に自生するユキウスソウを見ることは難しく、植物園で園芸品種を観賞するのが絶好のチャンスとなります。
千島薄雪草について
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