クリスマスの電飾みたい「マネッチア」

クリスマス需要で周年出回る

マネッチア(マネッティア、Manettia、学名:Manettia luteorubra)とは、パラグアイ~ウルグアイ原産で、アカネ科カエンソウ属の非耐寒性・蔓性・常緑多年生植物です。英名では、Firecracker vine(ファイアークラッカー・バイン)や、Brazilian firecracker(ブラジリアン・ファイアークラッカー)と呼ばれます。
日本へは江戸時代に渡来し、花冠に粗毛があり花の形がロウソクの炎を連想させることから、「アラゲカエンソウ(粗毛火焔草)」と名付けられました。

茎や葉裏、花冠にも毛が生えています。
蔓長は2~4mになります。
夏~秋に、筒形の濃橙色地に先端が黄色いコントラストがはっきりした小花を咲かせます。
花には芳香があり、花の先端が4浅裂し少し広がるので話をしているように見えることが花言葉の由来です。
原産地が熱帯アメリカであり、本来は夏植物なので寒さには弱いですが、花色と形がクリスマスのイルミネーションに似ているため、クリスマスの需要が多いため、温室栽培で周年出回ります。因みに、掲載した写真は1月21日に撮影したものです。
蔓性なので行燈仕立てで楽しみます。夏場は屋外でも育ちますが、冬の寒い日には室内に移動できるよう鉢植えにされます。


似た花-マネッチアとシーマニア


アカネ科の蔓性多年草「マネッチア」と、イワタバコ科の多年草「シーマニア」は似ています。
いずれも南米原産の植物で、あまり日本では見かけないので、馴染がないと思いますので、写真を下に示します。

マネッチア(Manettia) シーマニア(Gloxinia sylvatica)
左:マネッチア(Manettia)、右:シーマニア(Gloxinia sylvatica)


花名の由来


属名の「Manettia」は、イタリア・フィレンツェ植物園園長「マネティ」氏への献名です。
種小名の「luteorubra」とは、淡黄色の(luteo)+赤(rubra)の複合語の造語で、花色に因みます。

花言葉と詳しい説明は本文をご覧ください。

■関連ページ
マネッチア(Manettia、学名:Manettia luteorubra)
クリスマスの電飾みたい「マネッチア」 かぎけん花図鑑 花日記2024年12月9日(月)
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