NHK朝ドラ「らんまん」花ら 24.猫にマタタビ
NHK朝ドラ「らんまん」の花をシリーズ【かぎけん花日記】
マタタビ(木天蓼、学名:Actinidia polygama)は、日本~朝鮮半島原産で、マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性低木です。
夏に、葉腋から白色5弁の花を下向きに咲かせます。ハンゲショウ(半夏生、半化粧、学名:Saururus chinensis)やハンカチノキ(ハンカチの樹、学名:Davidia involucrata)のように、花が咲く時期に葉の一部が白くなります。蕾や花のように見える虫こぶ(虫癭果)が形成されることがあります。
猫にマタタビとは
「猫に小判」は、人間には価値があるけれど、猫には無価値のもの(価値が分からない人の例えもある)を意味します。
一方、「猫にマタタビ」とは、マタタビはイヌハッカと同様、ネコにとって価値があり、絶大の効き目があることを意味します。
マタタビは猫を恍惚とさせますが、その理由はマタタビに含まれるネペタラクトールという成分が猫の中枢神経を刺激し、軽いマヒ状態に陥らせることにより起こるようです。
さらに、ネペタラクトールには蚊への殺虫効果があるので、藪に潜んで獲物を狙うネコ科の動物にとり、蚊は害虫なので、本能的にマタタビに含まれるネペタラクトールを身体にこすりつける習性を付けたと言われます。ネペタラクトールは、日本脳炎やジカ熱などの伝染病を媒介する蚊の忌避剤の開発にもつながるのではということが、名古屋大学と岩手大学の研究により明らかとなりました。
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