【和代さんの庭】サンショウ
【和代さんの庭】サンショウ(山椒)
1家の庭に1つは植えたい葉物野菜に、シソとサンショウがあります。和代さんの庭にはどちらもありました。今回はサンショウについて取り上げます。
サンショウを乾燥、粉末化した香辛料は、ウナギのかば焼きを食べるときに一緒に提供されます。また、生葉を磨り潰して味噌と和えたペーストを使った木の芽焼きも美味しいものです。山椒の実の佃煮をご飯と一緒に食べると食欲が増進します。香料効果が大きいですね。皆さんは、調理人が山椒の生葉を両手に挟んで、パン、と叩く姿を見たことが有るでしょうか。あれはハッタリでも人の注意を引くためでもなく、葉にある油点を潰して香りを出すためなんですよ。
ところで、山椒と言えばウナギのかば焼き、ウナギのかば焼きと言えば山椒という根強い関係があります。これは江戸時代に、夏のウナギの消費量が悪くて困ったなぎ屋が発明家の平賀源内に頼んでキャッチコピーを作って貰い、大当たりして以来の関係です。誰も暑いときに油っぽい魚なんぞ食べたくもないところですが、夏バテにウナギの栄養が効くと宣伝をしたらバカ売れしたということで。かぎけんもこのような機転を利かせられるよう源内氏を見習いたいと思います。