カラタチ

Citrus trifoliata

万葉集でよまれた草木, 季節-春

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  • 花名
    カラタチ
  • 学名
    Citrus trifoliata
  • 別名キコク, 枸橘, Citrus trifoliata, Poncirus trifoliata, Trifoliate orange
  • 原産地中国
  • 開花場所
  • 開花期3月, 4月

カラタチとは

1月15日の誕生花

カラタチ(枸橘、学名:Citrus trifoliata)は、中国原産でミカン科カラタチ属の落葉低木です。枝は緑色で、棘が鋭いので、昔は生垣に利用されました。棘は葉が変化したものです。
葉は3出複葉で小葉長は5cmほどの楕円形です。葉縁に細鋸歯があり、葉は互生して茎につきます。葉が出る前の春、3~4cm径の白い5弁花を咲かせます。花後に成る果実は球形をしており、果実径は3〜4cmで最初は緑色ですが、秋に黄色くなります。果実は生食せず果実酒や薬用に用います。葉は、ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽、学名:Papilio maackii)の食草となります。

ちょっと尾籠な話ですが、万葉集でも謡われています。

カラタチを詠んだうた


枳 棘原苅除曾気 倉將立 屎遠麻禮 櫛造刀自


カラタチを詠んだうた【原文】


(万葉集巻16-3832 忌部首(いむべのおびと)詠数種物歌一首)


【読み】


枳(からたちの) 茨(うばら)刈り除(そ)け 倉立てむ
屎(くそ)遠く(麻禮)まれ 櫛(くし)つくる刀自(とじ) 


【意味】


からたちの棘を刈り取り(そこに)倉を立てるつもりなの (だから)遠くで排泄してよ そこの櫛を作るご婦人よ。


【注記】


「まれ」とは、排泄用の「おまる」の語源となる「まる」の命令形「排泄せよ」。
「刀自(とじ)」とは、一家の主婦。

一般名:カラタチ(枸橘)、学名:Citrus trifoliata、シノニム:Poncirus trifoliata、別名:Trifoliate orange、キコク(枸橘)、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ムクロジ目ミカン科カラタチ属、原産地:中国、生活型:落葉低木、樹高:200~300cm、樹形:立性、枝色:濃緑、枝質:角ばっている、葉のつく時期:開花前、葉柄:あり、葉形:3出複葉(3枚の小葉が集まった複葉)、小葉長:5cm、小葉形:楕円形、葉縁:細かい鋸歯あり、葉序:互生、棘:枝の葉の付け根に3cm程の鋭い棘が互生、花期:4月~5月、花色:白、花径:3~4cm、花弁数:5枚、咲き方:一重、実の色づき:10月~11月、果実形:球形、果実径:3~4cm、果実色:緑色→黄色、果実食用の可否:生食は否、果実酒可、用途:昔は生垣にされた、備考:花と果実に芳香あり、日本への渡来:万葉時代、名前の由来:唐時代に中国から日本に伝わった橘ということから。


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  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    単頂花序
  • 花冠
    5弁形
  • 葉形
    3出複葉
  • 葉縁
    鋸歯状
  • 生活型落葉低木
  • 花の色
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ200.0 ~ 300.0 cm
  • 花径3.0 ~ 4.0 cm

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