カンアオイ
季語:冬
- 花名カンアオイ
- 学名Asarum
- 別名wild ginger, Kan-aoi, 寒葵
- 原産地日本、東アジア
- 開花場所低山, 園芸品種
- 開花期2月, 3月, 4月, 5月, 10月, 11月, 12月
- 花言葉「秘められた恋」
カンアオイとは
カンアオイ(寒葵、学名:Asarum spp.)とは、日本、東アジア原産で、ウマノスズクサ科カンアオイ属カンアオイ種の多年草です。ギフチョウの食草として有名です。
英名では、wild ginger(ワイルド ジンジャー)や , Asarum(アサルム )と呼ばれます。
カンアオイ属は東アジアに100種程あり、日本にはその半数があると言われます。
樹木下の暗い場所に自生し、成長は驚くほど遅い。株高が低く、地面に張り付いて開花します。
茎の葉腋から、葉柄を伸ばし、その先に濃柴色や濃緑色で、基部が心形で先端が尖った心臓形~卵形の葉を出します。
葉腋から焦げ茶色の柿のヘタのようなものを1〜数個出します。これは花のように見える萼筒で3枚の萼片が合着して鐘形をしています。萼筒色には、錆色や緑色、薄黄色のものがあります。萼筒の奥には、12本の雄蕊と6本の雌蕊が集合していますが、外からは見えません。
花名の由来
和名は冬でも枯れないことと、葉が葵に似ていることに拠ります。属名の「Asarum」は、「a(無)」+「saron(小枝)」で花に小枝が無いことに拠るか。
カンアオイ属
日本で寒葵と言えば、カントウカンアオイ(関東寒葵、Asarum nipponicum)のことで、東関東に自生する日本固有種です。カンアオイの代表的な品種を以下に上げます。
・ウスバサイシン(Asiasarum sieboldii):落葉性、心形の葉と小さな萼筒。
・オナガカンアオイ(尾長寒葵、Asarum minamitanianum):葉や花が大きく、萼筒の先端が長い紐状になる。
・寒葵=カントウカンアオイ(関東寒葵、Asarum nipponicum、アサルム):東日本に咲くアオイ。
・タイリンアオイ(Asarum asaroid):葉や花が大きく、萼筒にくびれがある。
・フタバアオイ(Asarum asaroid):落葉性、徳川家の紋所「三葉葵」のデザイン、春に小さな花が咲く。
・パンダカンアオイ(大熊猫寒葵、学名:Asarum maximum):常緑多年草。中国産で白と薄緑又は暗紫色の2色でパンダ模様。花(萼)が大きい。
など等。
カンアオイ属
特集 カンアオイ(寒葵)をご覧ください。
一般名:アオイ(寒葵)、
学名:Asarum spp.、
【カントウカンアオイ(関東寒葵)、学名:Asarum nipponicum】、
分類名:植物界被子植物単子葉類コショウ目ウマノスズクサ科カンアオイ属カンアオイ種 、
別名:wild ginger , Asarum(アサルム )、
原産地:日本、東アジア、環境:山地の樹下の薄暗い場所 、
生活型:多年草、
草丈:5〜20cm、茎:短い、軸色:暗紫色・緑色、性質:地面を匍匐、
葉序:互生、葉形:先端が尖った卵形で基部はハート、葉色:濃緑色地に白斑紋が入る、葉数:茎に数枚、葉柄:有り、葉長:7〜10cm、葉幅:5cm、
放射対称花、花:花は退化して無し。花のように見えるのは3枚の萼が合弁した萼片、花色(萼筒色):錆び色(暗紫色)・黄緑、紫、萼片数:3枚。3枚の萼片が癒着した萼筒を成す、花形(萼筒形):鐘型や壺型で、先端が3裂し平開。種により異なる。開花期:10月〜12月、2月~5月、顎筒径:1~2cm、顎筒長:1~2cm、雄蕊数:12本、雌蕊数:6本、
繁殖:種子、結実期:初夏、芳香:葉茎に有り、岐阜蝶の食草。