オケラ

Atractylodes japonica

万葉集の草木

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  • 花名
    オケラ
  • 学名
    Atractylodes japonica
  • 別名宇家良, ワビャクジュツ, うけら
  • 原産地日本、朝鮮半島、中国、ロシア
  • 開花場所野原・畦道, 低山
  • 開花期9月, 10月
  • 花言葉「金欠病」、「親しみやすい」

オケラとは

オケラ(朮、学名:AAtractylodes japonica)とは、日本、朝鮮半島、中国、ロシア原産でキク科オケラ属の耐寒性・耐暑性多年生草本です。万葉時代からある古典的植物です。日本では、本州~四国、九州の山野や平地に自生します。草丈は0.3~1mです。茎は直立し上部で分枝します。羽状~倒卵形の緑色の葉には鋸歯がありその先端に棘があります。雌雄異株です。8月~10月に根生葉の間から花茎を伸ばし先端に頭状花序を付け、花径2~2.5cmの白~淡紅色の質素な筒状花を咲かせます。花の基部には、羽状の苞葉が2列あります。花後に成る果実は瘦果で、中には倒円錐形で冠毛のある種子が入っています。用途は盆栽や生け花、ドライフラワーで、新芽は山菜に、根茎は薬用(生薬)になります。


万葉集にも登場


万葉時代には、名を宇家良(うけら)といい、正月にオケラの根茎(白朮)を焚く白朮祭(をけらさい)が行われ、貰った火種で雑煮を煮て新年を祝いました。

万葉集 第14巻3376番歌
作者:不詳
題詞:–
登場する草木:宇家良(うけら)=オケラ

原文
古非思家波 素弖毛布良武乎 牟射志野乃 宇家良我波奈乃 伊呂尓豆奈由米


恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出なゆめ


恋しければ 私から袖を振るので あなたは武蔵野の オケラの花のように清楚にして 恋心を決して表に出さないようにするんだよ。


学名の由来


種小名の「japonica」 は日本産という意味です。


花言葉


「金欠病」、「親しみやすい」。
お金が無いことを「おけら」といいますが、これは花のオケラではなく昆虫のオケラに関連するようです。昆虫のオケラは前脚を突き出したような姿勢をしますが、それがバンザイをしているように見えることから、お手上げ状態という意味にされたようです。


オケラ属の花


仲間に中国原産でオケラより頭花が大きく花色が淡紅色のオオバナオケラ(大花朮、学術名:Atractylodes macrocephala)があります。

オケラの描き方 ショート動画


オケラの描き方を、有紀@kagikenがショート動画を使ってご説明します。

一般名:オケラ(朮)、学名:Atractylodes japonica、又名:宇家良(うけら)、ワビャクジュツ、分類名:植物界被子植物真正双子葉類キク目キク科オケラ属オケラ種、原産地:日本、朝鮮半島、中国、ロシア、生息分布:本州~四国、九州、生活環境:山野、平地に自生、生活型:多年生草本、草丈:0.3~1m、茎:直立し上部で分枝、葉柄:有、葉の種類:根生葉と茎葉、葉色:緑色、葉形:羽状~倒卵形、葉縁:先に棘がある鋸歯、茎葉の葉序:互生、雌雄異株、開花期:8~10月、花序系:頭状花序、花冠:白~淡紅色の筒状花、頭花径:2~2.5cm、果実型:瘦果、種子:倒円錐形で冠毛あり、用途:盆栽や生け花、ドライフラワー、新芽は山菜に、根茎は薬用(生薬)に。


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  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    単頂花序
  • 花冠
    頭花
  • 葉形
    披針形
  • 葉縁
    全縁
  • 生活型耐寒性・耐暑性多年生草本
  • 花の色桃 白
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ60.0 ~ 60.0 cm
  • 花径2.0 ~ 2.5 cm

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