チョウノスケソウ
Dryas octopetala var. asiatica
国花:アイスランド
- 花名チョウノスケソウ
- 学名Dryas octopetala var. asiatica
- 別名長之助草, ドリアス・オクトペタラ, ミヤマグルマ
- 原産地日本
- 開花場所高山
- 開花期5月, 6月, 7月, 8月
- 花言葉花言葉は、「家庭の徳」
チョウノスケソウとは
チョウノスケソウ(長之助草、学名:Dryas octopetala var. asiatica)は、バラ科チョウノスケソウ属の高山性・匍匐性・矮小常緑低木です。本州以北~北海道の高山~北米ロッキー山脈等の高山のガレ場に自生します。環境が厳しい高山に生えるため株高は5~10cmで、草のように見えますが樹木です。本種だけで1属を構成します。葉は少し紅葉し雪下で休眠します。
自生地では、7月~8月に葉を出しその後、葉腋から長さ4~10cmの花柄を出して蕾をつけチングルマ(稚児車、珍車、学名:Geum pentapetalum)に似た2~3cmの白い八弁花を咲かせます。花後に花柱が伸びて羽毛状となり、羽毛をまとった痩果が風媒花となって飛んでゆきます。
和名の由来
和名は、この花を立山で1889年に初めて発見した須川長之助氏の名をマキシモヴィッチ氏が付けたことに拠ります。須川長之助氏は岩手県紫波郡下松本村生まれで、ロシアのマキシモヴィッチ(C.J. Maximowicz, 1827年11月23日誕生~1891年)が日本の植物を採集した際に手伝うとともに単独で信濃や岩手県の植物を採集した標本をマキシモヴィッチに提供しました。
種小名の"octopetala"、は「octo(8)+ petala(花弁の)=(八弁花の)」という意味です。
アイスランドの国花
アイスランドの国花です。アイスランドはツンドラ地帯にあり長之助草は高山植物なので、日本では普通に葉見かけません。
長之助草と稚児車の違い
似ている花と言えば、「チングルマ(稚児車、珍車、学名:Geum pentapetalum)」で、こちらは尾瀬などへのハイキングの際に見かけることができます。両者はとても似ていて、どちらも高山植物であること、バラ科であること、草でなく木であること、樹高が5~10cmと低いこと、白花を咲かせること、風媒花であることなどです。違いは、葉っぱの形が違うこと、花弁の数が違うこと、花後に付ける綿の色が違うことです。
チョウノスケソウの写真はないので、長之助草(D. octopetala var. asiatica)と稚児車(G. pentapetalum)のイラストを有紀@かぎけんに描いてもらいました。
チョウノスケソウの花言葉
花言葉は、「家庭の徳」です。
一般名:チョウノスケソウ(長之助草)、学名:Dryas octopetala var. asiatica、又名:ミヤマグルマ、ドリアス・オクトペタラ、分類名:植物界被子植物真正双子葉類バラ目バラ科チョウノスケソウ属チョウノスケソウ種、自生地:高山の礫地、樹高:5~10cm、葉形:厚みのある楕円形で皴状の葉脈がある、葉長:1~2.5cm、葉幅:0.5~1.5cm、葉柄長:1~2.5cm、葉幅:0.6cm、葉縁:丸い鋸歯、花序形:頂花、花色:白、花弁数:8枚、開花期:7月~8月(高山)、5月~6月(平地)、花径:2~3cm、花弁長:1cm、雄蕊数:多数、果実型:痩果から成る集合果、備考:風媒花。