オーギョーチ
らんまん植物
- 花名オーギョーチ
- 学名Ficus pumila var. awkeotsang
- 別名アイギョクシイタビ, カンテンイタビ, 愛玉子, アイギョクシ, あいぎょくし, おーぎょーち
- 原産地台湾固有種
- 開花場所亜熱帯地域
- 開花期9月, 10月, 11月, 12月
- 花言葉「知識」
オーギョーチとは
オーギョーチ(愛玉子、学名:Ficus pumila var. awkeotsang)は、台湾固有種でイラクサ目クワ科イチジク属オオイタビ種アイギョクシ変種の常緑蔓性植物、及びその種子から作ったデザートのことです。別名で、アイギョクシ(愛玉子、ò-giô-chí、台湾語)や、アイギョクシ、アイギョクシイタビ、カンテンイタビ、Ai-yu Jelly(アイユィゼリー、愛玉ゼリー)とも呼ばれます。
気根を伸ばし樹木や岩に絡まりながら成長します。葉は緑色です。イチジクの仲間なので、花は外には現れず、花嚢と呼ばれる嚢状体の中にできます。雌雄異株で、雌花が受精するには昆虫が必要であり「愛玉小蜜蜂(Wiebesia pumilae)」という共生の蜂がいます。9月~12月に、緑色のアボカドに似た長楕円形の果実が成り熟すと黄緑色から紫色になります。これまた、イチジクと同様、果実の内側に小さな果実(便宜上、種子と呼ぶ)が成ります。
この種子に硬水を加え2時間程揉み洗いすると凝固物質「ペクチン」が出てきて、薄黄色いゼリー状で光沢のあるアイギョクシが出来ます。アイギョクシには体内の熱を下げる効果や美容効果があるとされ、台湾では夏の屋台で気楽に食べられています。
台湾3大ゼリーの一つ
オーギョーチ、仙草ゼリー、亀ゼリーは、台湾3大人気薬膳ゼリーの一つです。
学名と牧野富太郎博士の関係
変種名に牧野博士が付けた種小名「awkeotsang」が転用されています。
牧野富太郎博士は1896年10月20日から約2ケ月間、東京帝国大学から台湾へ植物調査団の一員として台湾を訪れており、基隆~高雄までを縦断して植物調査と採集を行っています。博士が採取した「愛玉」の標本は、1904年に新種植物として、学名「Ficus awkeotsang」を付け発表されましたが、その後、その植物はオオイタビ(大崖石榴、学名:Ficus pumila )の変種であるとされました。そこで、変種名に牧野博士が付けた種小名が変種名として残ることになりました。
愛玉の由来
清朝時代の1821年に嘉義県で中国福建省の商人が喉が渇き川の水を飲んだところ、爽やかな涼感を感た。何故かと見たら川の畔に生えていた愛玉の果実から、ペクチンが落ちて水面に固まっていてた。商人はその果実を持ち帰り、布に包んで揉み洗いすると、大量のペクチンが分泌されて、瞬く間にゼリーとなった。この商人はこの食品に娘の名前「愛玉」を取ってつけました。
学名
属名「Ficus」はラテン語(イチジク属)から、種小名「pumila」は(低い)から、変種名「awkeotsang」は原産地名「嘉義」の中国語から。
冷菓「愛玉子(オーギョーチー)」の作り方
身体を冷やす夏のデザートとして台湾の夏の風物詩にもなっており、今では日本の中国料理店でも食べられます。
イチジク属の植物で花嚢の中に多数の花を付けやがてゴマ粒状の種子が出来ます。
材料をAmazonなどで取り寄せ後は、作り方は簡単です。
花嚢を裏返しして種子を取り出し乾燥させます。
乾燥させた種子を布袋に入れて水(硬水がお勧め)中で揉むとペクチンが水に溶け出てゲル状になったものをゼリーとして食べます。
味や甘みは殆どないので、通常、レモンシロップをかけて供されます。
一般名:オーギョーチ、アイギョクシ(愛玉子)、学名:Ficus pumila var. awkeotsang、別名:オーギョーチ(ò-giô-chí、愛玉子)、愛玉、アイギョクシ、アイギョクシイタビ、カンテンイタビ、分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱イラクサ目クワ科イチジク属オオイタビ種アイギョクシ変種、原産地:台湾、環境:北部の山間地、生活型:蔓性植物、雌雄異種、葉色:緑、 食用の可否:可、用途:身体を冷やすので夏のデザートとして重宝、 名前の由来:この植物の固まる性質を発見した人の娘の名前。