シキミ
万葉集でよまれた草木,季語-春, 有毒植物
- 花名シキミ
- 学名Ilicium anisatum
- 別名樒, Japanese star anise, イリシウム
- 原産地日本
- 開花場所野原・畦道, 墓地・寺院
- 開花期3月, 4月
シキミとは
シキミ(樒、学名:Ilicium anisatum)とは、日本原産で、シキミ科シキミ属の常緑小高木です。本州中部~九州の山野に自生します。
英名で、 Japanese star anise と呼ばれます。本州中部~九州の山野に自生します。
樹高は10 m程です。
葉は緑色で丸味を帯び長く厚肉で光沢があり、葉縁は全縁で、互生して付きます。
春に、葉腋から半透明で薄黄色い小さな細長い16~24枚の花弁をヒラヒラ覗かせます。花は薄黄色の他、白花品種もあります。
仏事に欠かせない樹木で、寺や墓地の庭木として植えられます。
秋に、袋果がはじけて猛毒の種を出すので、悪しき実と言われます。この「あしきみ」の「あ」が取れて、シキミとなったと伝えられます。
また、実だけでなく、木全体に毒がありますが、昔はその毒性を利用して、墓から野生動物や猫・犬を遠ざけ、墓を守るのに植えられたようです。
枝葉は仏前や墓前に供えられる他、揉むと抹香臭がするので、線香や抹香の材料にされました。
万葉集で謡われている花です。当時も、しきみと呼ばれてました。
万葉集でよまれた「シキミ」
第二十巻:4476、作者:大原真人今城(おおはらのまひといまき)
原文
於久夜麻能 之伎美我波奈能 奈能其等也 之久之久伎美尓 故非和多利奈無
読み
おくやまの しきみがはなの なのごとや しくしくきみに
奥山の 樒(しきみ)が花の 名のごとや しくしく君に 恋ひわたりなむ
意味
奥山の 樒(しきみ)の花の名のように しくしく(しきりに)君(あなた)を 恋続けることでしょう。
一般名:シキミ(樒)、
学名:Ilicium anisatum(イリシウム)、
英名:Japanese star anise、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類アウストロバイレヤ目マツブサ科シキミ属シキミ種、
原産地:日本、生息分布:本州中部~九州、
生活型:常緑小高木、
樹高:10 m、
葉形:広披針形~長楕円形、葉縁:全縁、葉序:互生、
開花期:3月〜4月、花径:1.5~3 ㎝、花被片数:16~24枚、
結実期:9月〜10月、
用途:寺院、備考:有毒植物。
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シキミ(樒、学名:Ilicium anisatum)