ホオノキMagnolia obovata ポスト 季語:花は初夏、実は晩秋、落ち葉は初冬。花名ホオノキ学名Magnolia obovata別名原産地日本開花場所切り花・生け花, 植物園, 公園, 街路、植栽開花期5月, 6月花言葉誠意ある友情 ホオノキとはホオノキ(朴の木、学名:Magnolia obovata)とは、日本原産で、モクレン科モクレン属の落葉広葉高木です。南千島~日本、中国に自生します。 朴の木(M, obovata)は日本で一番葉が大きくラップの無い時代に食器代わりに使われました。 属名の「Magnolia」はフランスの植物学者「Magnol」博士への献名 、種小名の「obovata」は「倒卵形の」と言う意味です。 朴の木(M. obovata)とタイサンボク(泰山木、学名:Magnolia grandiflora)は同属で似ています。 違いは、下記の通りです。 葉形や葉質が明らかに異なります。 朴の木(M. obovata)ー落葉樹、日本原産、葉が大きく食べ物を包める、花色は薄黄色。 泰山木(M. grandiflora)ー常緑樹、北米原産、葉は分厚く光沢がある、花色は白、香水の材料。 ショート動画「4.朴の木の描き方」 朴の木のイラストは、有紀@kagikenさんが描いてくれました。 万葉集とホオノキ(朴の木) 万葉集では、「保寶我之婆(ほほがしは=朴の木)」で登場します。 万葉集 第19巻 4204番歌 作者:恵行 題詞:見攀折保寶葉歌二首 天平勝宝2年4月12日 原文 吾勢故我 捧而持流 保寶我之婆 安多可毛似加 青盖 訓読 吾(我が)勢故(背子)我(が) 捧(げ)而(て)持(て)流(る) 保寶我之婆(ほほがしは=朴の木) 安多可毛(あたかも)似(る)加(か) 青(き)蓋(きぬがさ) ↓ 我が背子が 捧げて持てる ほほがしは(朴の木) あたかも似るか 青ききぬがさ 意味 「家持さん、貴方が (大きい葉を枝とともに折り取って)捧げ持っておられる ほほがしは(厚朴、朴の木)は あたかも貴人にかざす (1位の人の持つ)青い衣笠に似ていますね。」、と恵行さんが家持さんをヨイショして詠んだ歌。 この歌に対し、家持さんは、「朴の葉を重ねて酒器代わりしただけー」という返歌を詠んでいますが、このお話はまた別の機会で。 注記 衣笠とは貴人に背後からかざした笠。絹で張った長い柄(え)の傘。 一般名:ホオノキ(朴の木)、学名:Magnolia obovata、又名:ホウ(朴)、朴柏(ほおがしわ)オオガシワ、分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱モクレン目モクレン科モクレン属、原産地:日本原産樹高:10〜30 m、葉長:20〜30 cm、幹径:1m~、樹皮色:灰白色(若木)~薄茶褐色(老木)、葉形:長楕円形、葉序:互生で枝先に集まり輪生状、小葉形:倒卵形、葉長さ:20~40cm、葉幅:10~25cm、葉縁:全縁で波状、葉表色:明緑色、葉裏色:長軟毛で白色、葉柄:有、花弁数:6、開花期:5月〜6月、花色:黄白色、花径:15〜20 cm、雄蕊長:2cm、花糸色:赤、葯色:黄白色、果実外皮:赤、結実期:9月〜11月、果実型:袋果、袋果色:赤褐色、種子外装色:赤、種子色:黒、注記:虫媒花、鳥媒散布、用途:樹木は公園樹、庭園樹、街路樹に、葉は朴葉味噌などの容器や生け花に、樹皮は生薬(厚朴、和厚朴)、材は細工物に。 目モクレン科モクレン属モクレン種ホオノキ花のタイプ放射相称花花序単頂花序花冠多弁形葉形倒卵形葉縁全縁生活型落葉高木,芳香花花の色薄黄葉の色緑実の色高さ2000.0 ~ 3000.0 cm花径20.0 ~ 30.0 cm ランダムな花ウツボグサシロアミメグサシトロンナリヒラダケサクラジマダイコンシマオオタニワタリ