ムラサキハンゲ

Pinellia ternata f. atropurpurea

鳥名

花名
ムラサキハンゲ
学名
Pinellia ternata f. atropurpurea
別名紫半夏
原産地日本
開花場所野原・畦道
開花期5月, 6月, 7月, 8月

ムラサキハンゲとは

ムラサキハンゲ（紫半夏、学名：Pinellia ternata f. atropurpurea）は、カラスビシャク（烏柄杓、学名：Pinellia ternata）の変種です。日本～中国の畔や畑、野原に自生する、サトイモ科ハンゲ属の野生の多年草です。烏柄杓（P. ternata）と見かけはほぼ同じで、仏炎苞（肉穂花序を被う大型の苞）の内側が暗紫色を帯びることが異なります。
日本では北海道～九州の畑や野原に自生する草丈30～40cmの野草です。地下の塊茎は直径1～2 cmの球形で、コルク層を除いて乾燥させたものはハンゲという生薬の原料となります。塊茎から10～20cmの長い根生葉を1～3個出します。葉柄の中央と小葉の基部に直径3～5mmの小さな珠芽（ムカゴ）を付けます。葉は4小葉から成ります。夏に、花茎を出し、花茎先端に外側が緑色で、「内側が暗紫色を帯びた」柄杓形の仏炎苞に包まれた肉穂花序を付けます。属名の「Pinellia」は、イタリアの植物学者「G. V. Pinelli（ピネリ博士）」への献名、種小名の「ternata」はラテン語で「三数の」という意味です。変種名の「atropurpurea」はラテン語の「atro」（濃い）＋「purpurea」（purple、紫色の）の合成語で「暗紫色」を意味します。
同属に、カラスビシャクを一回り大きくしたようなオオハンゲ大半夏（学名：Pinellia tripartita）があります。

一般名：ムラサキハンゲ（紫半夏）、学名：Pinellia ternata f. atropurpurea 、分類名：植物界被子植物単子葉類オモダカ目サトイモ科ハンゲ属カラスビシャク種カラスビシャク変種、原産地：北海道～本州〜九州の日本・朝鮮半島・中国、環境：野原、葉形：3出複葉（単葉で掌状に３深裂）、草丈：30～40 cm、葉柄長：15～20 cm、葉色：緑、花序形：肉穂花序、花序柄長：25～35cm、雌花序長：2 mm、雄花序長：5～7 mm、花茎長：20〜30 cm、花被：無、雄花：雄蕊２本、雌花：雌蕊１本、花色：緑、開花期：5月～8月、根茎直径：1～2 cm、果実型：液果で緑色、用途：園芸植物、薬用植物。