源001.桐 源氏物語の草木シリーズ第1話 ポスト 源氏物語の草木 第1話 父帝と母桐壺更衣の物語 (1.1 父帝と母桐壺更衣の物語) いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。(紫式部 原文) いずれの帝の御代であったか、大勢の女御、更衣がお仕えしているなかで、身分はそれほど高くはないが、ひときわ寵愛を受けていた更衣がいた。(与謝野晶子 訳文) 「源氏物語」とは このような書き出しで始まる源氏物語は、この「桐壺」の1帖から始まり、以下の様に54帖まであります。 1 桐壷、2 帚木、3 空蝉、4 夕顔、5 若紫、6 末摘花、7 紅葉賀、8 花宴、 9 葵、10 賢木、11 花散里、12 須磨、13 明石、14 澪標、15 蓬生、16 関屋、17 絵合、18 松風、19 薄雲、20 朝顔、21 少女、22 玉鬘、23 初音、24 胡蝶、25 蛍、26 常夏、27 篝火、28 野分、29 行幸、30 藤袴、31 真木柱、32 梅枝、33 藤裏葉、34 若菜上、35 若菜下、36 柏木、37 横笛、38 鈴虫、39 夕霧、40 御法、41 幻、42 匂兵部卿、43 紅梅、44 竹河、45 橋姫、46 椎本、47 総角、48 早蕨、49 宿木、50 東屋、51 浮舟、52 蜻蛉、53 手習、54 夢浮橋。 源氏物語とは、紫式部により書かれた世界最古の女性文学とされます。物語の54帖の内、第1帖~第41帖は「光源氏」を、第42帖~第54帖は「薫」を主人公に描いていおり、当時も大人気で書き上がる端から競って読まれるほどだったとされます。 主人公は、光り輝くように美しい男性「光源氏」(今でいうなら、大谷翔平選手?)で、懲りない恋愛遍歴を繰り広げつつ王朝人として最高の栄誉を極めた後、愛情生活の破綻に発した無常感からか、出家を志すなど、王朝絵巻のようなきらびやかで起伏ある一生をおくり、またその子孫についても描かれています。 今から1000年も前にこのような小説が書かれ、今なお読まれているとは、なんと素晴らしいことでしょう! 「源氏物語の草木シリーズ」とは 令和6年(2024年)元旦から「源氏物語の草木シリーズ」を開始いたしします。 そのきっかけは、本年1月7日(日)から始まるNHK大河ドラマ「光る君へ」というTV放映の開始によるものであり、同番組では「源氏物語」を執筆した「紫式部」に焦点を当てて、紫式部の一生と時代背景となった煌びやかな貴族社会が描かれるようです。 かぎけん花日記の「源氏物語の草木シリーズ」では、「源氏物語」に焦点を当てて、源氏物語に登場する110種程の草木を主題としてご紹介して参ります。 どうぞ、ご期待ください! 「シリーズ 第1話「桐」 源氏物語の最初の何帖かの帖名には。植物名が付けられています。 これは局(つぼね)が住んでいる建物名が元となっていますが、元々はそこに生えている草木の名で住所氏名が表わされたものです。 つまり、「桐壷」の場合、建物の正式名は「淑景舎」ということですが、「桐」が中庭に植えられていたので「桐壺」とされ、そこに住む局も「桐壺」という名で呼ばれたということになります。 桐壺の局は身分がさほど高い方ではなかったので、帝の御殿である清涼殿から最も遠い東北の隅に建てられた家た住んでいました。 「桐壺」は本物語の主人公である「光源氏」のお母さんです。 桐壺の局が帝から途方もない寵愛を一心に受けることから、他の女房、更衣からやっかみひっかみを受けることになりますが、そのお話は第2話以降ということで。 キリ(桐、学名:Paulownia tomentosa)は、中国原産でキリ科キリ属の落葉広葉中高木です。 花や花言葉について知りたい方は、こちらをご覧下さい。 ■関連ページ 源001.桐 源氏物語の草木シリーズ第1話 かぎけん花図鑑 花日記2024年1月1日(月) 、 特集 源氏物語の草木 、 キリ(桐、学名:Paulownia tomentosa)、 #光源氏 #源氏物語 #草木 #桐 #花日記 #花図鑑 #花 #flowers #かぎけん花図鑑 #かぎけん花日記 Other Articles5月24日の誕生花 アカツメクサ,ヘリオトロープ5月24日の誕生花はアカツメクサ,ヘリオトロープです。 アカツメクサ ムラサキツメクサ(紫詰草、学名:Trifolium pratense)は南欧原産で、マメ科シャクジソウ属の多年生野草です。花言葉は「善良で陽気」です。 ヘリオトロープ ヘリオトロープ(Heliotrope、学名:Myosotis scorpioides)は、ペルー原産で、ムラサキ科キダチルリソウ属の常緑小低木です花ら 04.草じゃないよ 伊吹麝香草今日の「花日記」は【NHK朝ドラらんまん】に出て来る魅力的な植物です。 「草」と付くけど草じゃないよ イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)は、日本やヒマラヤ原産でシソ科イブキジャコウソウ属の這性常緑小低木です。草と思うほど樹高が低く、地面を覆うように紅色で唇形の小花を咲かせます。 日本唯一のタイムです。和名は伊吹山に多く自生し、葉に麝香があることに拠ります。北海道から九州で、低地から高山の日かぎけん花図鑑 9月16日の誕生花 リンドウかぎけん花図鑑 9月16日の誕生花は、リンドウです。 リンドウ リンドウ(竜胆、学名:Gentiana scabra)は、日本・朝鮮半島・中国原産で、リンドウ科リンドウ属の落葉性多年草です。 花は晴れた日にしか咲かず、釣鐘型で紫色の花を横向きに咲かせますが、全開はしません。 秋の生け花に良く使われる花材です。花言葉は「固有の価値」です。 リンドウにはリンドウ(竜胆、学名:Gent誕生花 6月4日6月4日の誕生花は、ピンクのカスミソウ(霞草)です。花言葉は、「清らかな恋 」です。 霞草と言えば白を思い浮かべますが、ピンクの霞草もあります。代表的なものに、 ジプソフィラ・ムラリス(Gypsophila muralis、学名:Gypsophila muralis)、ジプソフィラ・ムラリス 'ジプシーピンク'(Gypsophila muralis、 'gipsy pink'、学名:G果物の色011茶色い実 かぎけん花図鑑特集 茶色い実写真一覧 「果物の色011茶色い実」には、食用となる果実、或いは、食用にならない観賞用や野生の果実の内、果皮(籾殻を含む)が茶色いものや、果皮を剥いた果肉が茶色いものを載せていまます。 例えば、イネ(稲、学名:Oryza sativa )は精米すると白い米(果実)になりますが、元々の籾殻(果皮)はは茶色です。 茶色い実の写真一覧 ↑の図をClickして茶色い実の個別説明もごツツジ属シリーズ7.蓮華躑躅花日記2022年4月26日 ツツジ属シリーズ7.蓮華躑躅 レンゲツツジ(蓮華躑躅、学名:Rhododendron molle subsp. japonicum)は、日本原産で、ツツジ科ツツジ属の耐寒性落葉低木です。高原や草原などに自生します。高温多湿を嫌い、日当たりと水捌けの良い冷涼な環境を好みます。日本で見られる躑躅の中では最大級の花を咲かせます。春〜梅雨時に、枝先に、大輪で朱色の五弁花を数個