万157. ひえ~、お見逃しを 雀 ポスト ヒエ(稗、学名:Echinochloa esculenta)は、中国~日本原産でイネ科ヒエ属の一年生草本植物の雑穀です。寒さに強く土を選ばず丈夫なため日本全国の畑で栽培されています。草丈は100〜200cmです。葉は細長い披針形で互生して付きます。7月~9月に、花茎から円柱形の花穂を伸ばし、咲き始めは緑色でその後、黄色に変色する花をつけます。花後に成る果実は黄褐色の頴果で、脱穀などの加工を施せば「ヒエ」になります。 五穀豊穣の五穀には諸説ありますが、古代から米(稲、Oryza sativa)・麦(ムギ、Triticum aestivum)・粟(アワ、Setaria italica)・豆(マメ、Glycine max)・黍(キビ)または稗(ヒエ)がおよそ選ばれています。ヒエは種子を食用に、茎葉を牛馬の飼料とするため栽培されます。寒さ(冷え、ヒエ)に強いことが和名の由来であり、救荒作物として稲や麦の代用品とされましたが、米農家にとっては、稲の生長に悪影響を及ぼす田んぼの雑草と見なされ嫌われています。近年は、ヒエに含まれる食物繊維やビタミンEなどが豊富ということで見直され健康食品の一つとされています。ヒエの難点は、加工が難しく歩留まりが悪いことです。 雀による食害あり スズメ(雀、学名:Passer montanus)はイネ科植物のイネやヒエなどを好むので食害を避ける防鳥ネット等の対策が必要です。 すまんが、ワイらかて生きんばならんし by スズメ 万葉集とヒエ 万葉集 第11巻 2476番歌 作者:作者不詳(柿本朝臣人麻呂之歌集出) 題詞:寄物陳思 原文 打田 稗數多雖有 擇為我 夜一人宿 読み 打つ田には 稗(ひえ)はしあまた ありといへど 選(えら)えし我れぞ 夜(よ)をひとり寝る 意味 耕した田には 稗(ひえ)がたくさん 残ってると言うのに 何でワイやの抜かれたのは 夜一人でふて寝する。 背景:田んぼに生えたヒエは稲の成長に邪魔な雑草として抜き取られました。 花言葉や詳しい情報は、こちらをご覧下さい。 ■関連ページ 万157. ひえ~、お見逃しを 雀 万葉集 かぎけん花図鑑 花日記2023年12月3日(日) 、 ヒエ(稗、学名:Echinochloa esculenta)、 特集 万葉集でよまれた草木 、 万156.妻の逆襲 白菅 万葉集 かぎけん花図鑑 花日記2023年12月2日(土) 、 #万葉の草木 #花図鑑 #花 #flowers #雑穀 #ヒエ #かぎけん花図鑑 #かぎけん花日記 Other Articles薬用植物園の花5 ヒメコウホネ(姫河骨)【似た者同士】ヒメコウホネとコウホネの違いを写真で見る。 ヒメコウホネ(姫河骨、学名:Nuphar subintegerrimum)は、日本固有種で、スイレン科の浮葉性多年生水草です。草丈は10〜40cmです。水底にある白い根茎(白骨のように見えることが花前伊の由来)から細長い花茎を伸ばし、5月〜9月に先端から花径2~3.5cmの黄金色の花を一輪咲かせます。花は中央から周辺に向けて、大きなメシベ5月20日の誕生花 オダマキ5月20日の誕生花はオダマキです。 オダマキ オダマキ(苧環、学名:Aquilegia spp.)は、日本や欧州原産で、キンポウゲ科オダマキ属の耐寒性常緑多年草です。花言葉は「勝利」です。 日本原産種に、ミヤマオダマキ(深山苧環、学名:Aquilegia flabellata var. pumila)があります。 かぎけん花図鑑 誕生花05月20日 https://www.6月21日の誕生花 待宵草6月21日の誕生花は、マツヨイグサです。 マツヨイグサ マツヨイグサ(待宵草、学名:Oenothera stricta)は南米原産でアカバナ科マツヨイグサ属の常緑多年草です。夕方から朝に、黄色い一日花を咲かせます。花言葉は「無言の愛情」です。 誕生花6月21日かぎけん花図鑑 https://www.flower-db.com/ja/blog/2020-06-21/914 酢醤蒜で鯛食べたい?万葉集草木シリーズ28.ノビルノビル(野蒜、学名:Allium macrostemon)は、東アジア原産で、ヒガンバナ科ネギ属の多年生草本です。地下に出来る鱗茎(球根)を食べます。 万葉集で詠われています。 宴席で出席者がそれぞれ出した「酢、醤、蒜、鯛、水葱」というお題を詠んだうた 「万葉集の巻と作者」 第16巻 3829番歌 題詞:詠酢醤蒜鯛水葱歌 作者:長忌寸意吉麿(ながのいみきおきまろ) 【原文】 醤酢尓 蒜都伎合而花ら 15.黄色い花と赤い実だね 山茱萸今日の「花日記」は【NHK朝ドラらんまん】に出て来る魅力的植物です。 サンシュユ(山茱萸、学名:Cornus officinalis)は、中国~朝鮮原産で、ミズキ科サンシュユ属の耐寒性落葉広葉小高木です。江戸時代に薬用植物として日本に渡来しました。早春に花穂を伸ばし黄色い小花を20〜30個集合して咲かせます。秋に、赤珊瑚のように赤い果実を多数成らせます。果実は漢方薬の「八味地黄丸(はちみじ花ら107.らんまん 麻黄 NHK朝ドラ「らんまん」花シリーズ【かぎけん花日記】 TV番組は終了しましたが、らんまん植物で残っているものを、引き続き花日記で扱います。 マオウ(麻黄、学名:Ephedra sinica)は中国、中央アジア、インド原産で、裸子植物のマオウ科マオウ属の常緑小低木です。シナマオウとも呼ばれます。原産地では、乾燥地帯に生育します。姿がトクサ(木賊、研草)と似ています。焼酎で有名な「魔王」とは異なり