花ら 53.やっこさんか万歳か 奴草
NHK朝ドラ「らんまん」花シリーズ【かぎけん花日記】
これは珍しい!
ヤッコソウ(奴草、学名:Mitrastemon yamamotoi)は、東南アジアと日本原産で、ヤッコソウ科ヤッコソウ属の一年生野草の寄生植物です。
秋が終わりかける11月頃、大名行列の奴さんのような形をした不思議な生物がシイノキの根っ子からウジョウジョと発生します。
と言っても、無差別に出るわけではなく、特定の場所に生えます。
ヤッコソウは、高さ3cm~7cmの円筒形をしており、さほど大きくなりません。葉緑素がないので、身体は発育初期はオフホワイト、乾燥すると暗褐色になります。
その時期になると、寄生場所から、ヤッコさんか、はたまた、人が万歳をしてるような形の花を咲かせます。花は、出てきたときは、雄蕊の帽子を被っており、その花粉を求めてミツバチなどの昆虫がやって来ます。花粉が無くなると雄蕊の帽子が落ちて、雌蕊が現れます。身体から蜜を出して昆虫を誘います。昆虫が花蜜をせっせと集めて歩きまわるときに、先に付いた花粉が雌蕊に付着して、花が受粉する仕組みになっています。ヤッコソウの天敵は、ヤッコソウを食用とする野兎です。
この興味深い植物については、是非、こちらをご覧ください。
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花ら 53.やっこさんか万歳か 奴草 かぎけん花図鑑 2023年8月3日(木)
ヤッコソウ(奴草、学名:Mitrastemon yamamotoi)
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