10月の花 ネリネ(学名:Nerine sarniensis)
ネリネ(学名:Nerine sarniensis)とは、南アフリカケープ州の固有種で、ヒガンバナ科ネリネ属の多年草(球根植物)です。別名で、ネリネ・サルニエンシスや、ダイヤモンド・リリー、ヒメヒガンバナ、英名では、Guernsey lily 、Raquel、Jersey lily と呼ばれます。
草丈は、30~45 cmです。葉は緑色で線形です。
花茎の先に散形花序を伸ばし、7-15個の漏斗状の花を咲かせます。
秋から冬に、ショッキングピンクのヒガンバナ(彼岸花、学名:Lycoris radiata)に似た花を咲かせます。花色には、他に、赤、白、紫、橙色、複色などがあります。
花被片は比較的幅広で6枚あり、放射状に広がって、外側に強く歪曲します。各花の雄蕊は6本あり、長く、真っ直ぐに伸びて目立ちます。
花に光が当たると輝くので、英名では、ダイヤモンドリリーと呼ばれます。
鉢植えされますが、花持ちが良いので、切り花にもされます。
アフリカからの海上輸送中に、標本がチャネル諸島のガーンジー島に漂着しました。
ネリネと彼岸花
いずれも、ヒガンバナ科の球根植物なので似ています。花色はネリネにもヒガンバナにも、赤、ピンクの花があります。
左:ネリネ(学名:Nerine sarniensis spp.)、右:ヒガンバナ(彼岸花、学名:Lycoris radiata)
花名の由来
属名の「Nerine」は、ギリシャ神話に基づく「ネリネ、Nerine(海の妖精)」を意味します。
南アフリカからオランダへこの球根を運ぶ船が途中で難破し、球根の入った箱がガーンジー島に漂流し海岸に定着しました。
種小名の「sarniensis」は、ローマ時代にラテン語でSarnia(サルニア)と呼ばれた「ガーンジー島の」と言う意味で、
リンネが学名を付ける際にこの花の原産地を間違えたことに拠ります。
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10月の花 ネリネ(学名:Nerine sarniensis)かぎけん花図鑑 花日記2024年10月3日(木)、
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