特集 水仙

特集 水仙


スイセンの系統


スイセンは品種が豊富です。スイセンの系統は、以下のように分類されます。


分類記号の意味


 群 花弁(花被片)色 - 副花冠の 基部の色、中央の色、先端の色

【色】W:white(白)、Y:yellow(黄)、O:orange(橙色)、P:pink(桃色)、R:red(赤)、G:green(緑色)、C:cream(薄黄)、L:lemon-yellow(レモン色)

 例:日本ズイセンは、8W-Y(8群 花弁色が白、花冠は基部、中央、先端とも黄色と言う意味です)

1群
 喇叭水仙(ラッパスイセン、Trumpet narcissi、Narcissus pseudonarcissus )ー1茎に1花。(副花冠の長さ)=或>(花弁長さ)
 例:スイセン 'ロリキート'(水仙 'ロリキート' 、学名:Narcissus pseudonarcissus 'Lorikeet')
2群
 大杯水仙(オオバイスイセン、Large-cupped narcissi)ー1茎に1花。(花弁長)>(副花冠の長さ)=或>(花弁長さの1/3)
3群
 小杯水仙(コバイスイセン、Small-cupped narcissi)ー1茎に1花。(副花冠の長さ)=或<(花弁長さの1/3)。例:チキータ
4群
 八重咲水仙(ヤエザキスイセン、Double daffodils)ー1茎に1花。副花冠、雌蕊、雄蕊が花弁化して八重咲きとなる。
5群
 トリアンドルス・スイセン(Triandrus daffodils)ー1茎に3-4花。
6群
 キクラミネウス、シクラミネウス・スイセン(Cyclamineus narcissi、学名:Narcissus cyclamineus)ー原種シクラミネウスの性質を持つ。花弁が反り返り、
 副花冠は長い筒状。例:ミニ水仙テータテート(Tete a tete、学名:Narcissus cyclamineus 'Tete a tete')
7群
 ジョンクィラスイセン、ジョンキル(Jonquilla narcissi)-1茎多花。原種ジョンクィラの性質を持つ。芳香スイセン。
8群 
 房咲き水仙(フサザキスイセン、Tazetta narcissi)口紅スイセン(ポエティクス、Poeticus narcissi)-副花冠の先が口紅を塗ったように赤い、原種ポエティクスの性質を持つ
10群
 原種スイセン(Species and their forms and wild hybrid)
 例:ナルキッスス・カンタブリクス(学名:Narcissus cantabricus)
 トリアンドルス、シクラミネウス、ジョンクィラ、タゼッタ、ポエティクス
11群
 スプリットコロナ、スプリットコロナズイセン(Split-corona narcissi)-副花冠が裂けている
12群
 その他のスイセン(Miscellaneus narcissi)-上記に属さないスイセン。


スイセンの花名の由来


水仙という和名は、水仙を日本に齎した中国の漢名「水仙」を採用したものです。漢名は、中国の古典にある「仙人」が大元で、天には天仙が、地には地仙があり、水には水仙があるとされます。水に住む仙人=水仙ということで、水を好み、球根で長い寿命を保ち、清楚な花を咲かせることに由来します。


スイセンは食べれません


スイセンは葉や茎など全草、特に球根に毒があるので食べると危険です。水仙の葉は、食用となるニラ(韮、学名:Allium tuberosum) やノビル(野蒜、学名:Allium macrostemon)と似ているので注意してください。


スイセンの花言葉


「自己愛」「神秘」「自惚れ」

■関連ページ
特集 水仙

他の特集