ワタ
Gossypium
一日花,花色変化,国花:キルギス
- 花名ワタ
- 学名Gossypium
- 別名コットン, 綿, Cotton
- 原産地エチオピア南部、メキシコ
- 開花場所亜熱帯地域
- 開花期8月, 9月, 10月, 11月
- 花言葉「偉大」、「崇高」
ワタとは
12月12日の誕生花
ワタ(綿、学名:Gossypium)はエチオピア南部、メキシコ原産で、アオイ科ワタ属の多年草又は一年草です。高温と多雨を好みます。草丈は60〜120 cmです。1.5~10 cmの葉柄の先に、カエデに似た3〜5裂した掌形の葉が付きます。葉に托葉があり葉縁に鋸歯があります。花色は、白、黄白、黄、紅色ですが一日花で夕方には赤変します。種類によっては、花弁中央基部に暗赤色の紋柄があるものがあります。花径は6 cmです。
果実は綿となる
8月〜11月に成る果実はポップコーンのように膨れ、弾けた種子の毛は綿花として、紡績原料や布団の綿、脱脂綿、火薬やセルロイドの原料となります。綿の種子である棉実から採った綿実油は、食用油やマーガリン、石鹸、催乳薬の原料となります。根皮は通経薬となります。綿実油を絞ったカス(粕)は飼料や肥料として使われます。代表的なワタには以下の4種類があります。
綿の種類
●4大ワタ
・Gossypium arboreum(キダチワタ、木立、アオメン、青綿、ワメン、和綿、tree cotton、ゴシピウム・アルボレウム):
エチオピア南部原産→インドへ、多年草、アジア綿、花色は黄や白、紅色→花弁色は後に赤変。、繊維長:2cm。
・Gossypium hirsutum(リクチメン、陸地綿、ゴシピウム・ヒルスツム、洋綿):
メキシコ原産→アメリカ、一年草、花色は白や黄で、中央基部は紫。花弁色は後に赤変。綿色は白、繊維長:3cm。
・Gossypium barbadense(カイトウメン、海島綿、ベニバナワタ、Sea Island Cotton、ゴシピウム・バルバデンセ ):
中南米地域→カリブ海域(バルドス)原産。花色は薄黄色で花弁中央基部は暗赤色。花弁色は後に赤変。綿色は白、繊維長:5cm~。
・Gossypium herbaceum(シロバナワタ、ゴシピウム・ヘルバケウム、Levant cotton):
エチオピア南部原産→西アジア紅色で、一年草、アジア綿、草丈高い、花色は黄や白→花弁色は後に赤変。繊維長:2cm。
その他の綿
・Gossypium nanking(ナンキンワタ、南京綿):
インド原産の一年草。花色は薄黄色で花弁中央基部底が暗赤色。綿色は薄茶色。
綿の栽培体験
ワタの苗を1本頂き鉢に植えたら毎日、白花が咲き続けました。昨夜(2022年10月31日に)見ると果実が1つなっていました。自家受粉でしょうか。
万葉集とワタ
万葉集では植物の綿と、蚕の真綿があるようです。
万葉集 第3巻 336番歌
作者:沙弥満誓
題詞:沙弥満誓詠綿歌
原文
白縫 筑紫乃綿者 身箸而 未者伎袮杼 暖所見
読
白縫(しらぬひ) 筑紫乃(の)綿者(は) 身(に)箸(付け)而(て) 未(いまだ)者(は)伎袮(着ね)杼(ど) 暖(けく)所見(ゆ)
↓
しらぬひ 筑紫の綿は 身に付けて いまだは着ねど 暖けく見ゆ
意味
筑紫の綿は 身に着けて まだ着たことがないけど 暖かそうに見えますね。
綿の情報
一般名:ワタ(綿)、学名:Gossypium、国花:キルギス、別名:コットン(Cotton)、分類名:植物界被子植物真正双子葉類アオイ目アオイ科ワタ属、原産地:エチオピア南部、メキシコ、草丈:60〜120 cm、葉柄長:1.5~10 cm、小葉長:5~10cm、葉形:掌形、葉縁:鋸歯有、托葉:有、開花期(果実の観賞期):8月〜11月、花弁数:5、花色:白、黄白、黄、紅色→開花後に赤変、花径:6 cm、果実型:蒴果、果実長:3~4cm、果皮色:緑→褐色。