パンノキ
花名に食品
- 花名パンノキ
- 学名Artcarpus altilis
- 別名Artcarpus altilis, Breadfruit, ブレッドフルーツ
- 原産地ポリネシア
- 開花場所植物園, 亜熱帯地域
- 開花期1月, 2月, 3月, 4月, 5月, 6月, 7月, 8月, 9月, 10月, 11月, 12月
- 花言葉「献身」「豪傑」
パンノキとは
パンノキとパン
左:植物のパンノキ(パンの木、学名:Artcarpus altilis)。 右:食べ物のパン(イチジクパン)
パンノキ(パンの木、学名:Artcarpus altilis)とは、ポリネシア原産で、クワ科パンノキ属の熱帯性常緑高木です。英名は、Breadfruit(ブレッドフルーツ)です。
果実に炭水化物が含まれ、太平洋諸島で主食としています。
緑色の葉は、掌状で7、8深裂します。
花は雌雄同株、雌雄異花で、同じ木に雌花と雄花が付きます。
雄花は、新枝の葉腋から、長さ20cmの棍棒状をした薄黄緑色の花穂を垂下します。
雌花は、新枝の頂部の葉腋に、淡緑色で電球のような長楕円形の花穂を形成します。
果実は表面がザラザラした球形をしています。果皮は最初、緑色ですが、熟すと黄色くなります。
果実径は20~30 cmと子共の頭ほどになります。
皮を剥くと現れる白い果肉を食用としますが、でんぷん質に富んでいます。
トンガのような熱帯圏では、イネが育たないので、重要な食料品です。
じゃが芋や甘くないサツマイモのような味で、蒸す、焼く、発酵させるなどして、加熱して食べます。
繁殖は種蒔や分根で行います。
パンノキの用途
樹木は街路樹や公園樹に、熱帯地方では日蔭樹とし、果肉は食料とされます。
パンノキの花言葉
「献身」「豪傑」
■事件に関係した植物
映画にもなった「バウンティ号の反乱」(1789年)の主要植物で、パンノキが悪い訳ではなく、主食とされることが災いでした。
大航海時代に英国が植民地とした西インド諸島の奴隷に与える安い食物として「パンノキ」の幼苗をタヒチから輸送する汎用船(物資運搬船)で起きた事件に巻き込まれました。
同属の果実
同属には、果実が長いジャックフルーツ(Jackfruit=パラミツ(波羅密)=ナガミパンノキ、学名:Artocarpus heterophyllus)があります。
一般名:パンノキ(パンの木)、
学名:Artcarpus altilis(アルトカルプス・アルティリス)、
別名:Breadfruit(ブレッドフルーツ)、
分類名:類名:植物界被子植物真正双子葉類バラ目クワ科パンノキ属(アルトカルプス属)、
原産地:ポリネシア、
生活型:常緑高木、
樹高:15~20 m、
葉質:皮質、葉色:濃緑色、葉形:7、8裂の掌状、葉長:20~60 cm、葉序:互生、
単生雌雄同株・異花で同じ木の葉腋に付く、開花:周年、雌花序:8~10 cm 長で緑色をした球形の頭状花序、雄花序:15~20 cmで黄色の穂状(根棒状)
、花冠:無し、
果実:集合果、果皮色:黄緑色、果実径:20~30 cm、果実重量:1~5 Kg、果実質:でんぷん質、果実形:球状または楕円形、果肉色:白、
食べ方:果肉を蒸す・焼く・発酵させるなど加熱して食べる、果肉味:じゃが芋や甘くないサツマイモのような味、
繁殖方法:種蒔・分根、
用途:街路樹、公園樹、観葉植物、熱帯地方の日蔭樹、太平洋諸島では主食。
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