キンモクセイ
金色,万葉集の草木
- 花名キンモクセイ
- 学名Osmanthus fragrans var. aurantiacus
- 別名ケイカ, 桂花, 丹桂, Fragrant olive, 金木犀
- 原産地中国南部
- 開花場所庭, 公園
- 開花期9月, 10月
- 花言葉「謙虚」「謙遜」「気高い人」
キンモクセイとは
キンモクセイ(金木犀、学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus)は、中国原産で、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木です。別名でケイカ(桂花)や、タンケイ(丹桂)、モクセイカ(木犀花)、英名ではFragrant oliveと呼ばれます。
同属のギンモクセイ(銀木犀、O. fragrans var. fragrans)の変種の一つです。
樹高は3〜4mで、樹皮は灰褐色で幹は良く分枝し密に葉を付けます。葉は緑色で船形、肉厚、皮質です。秋に、葉腋から伸びた総状花序に芳香の強い黄橙色の小さな花冠をたくさん付けます。花冠は鐘形で先端が4裂します。雌雄異株で日本には雄花しか輸入されていないので雌花はありません。雄花には2本の雄蕊があります。花はポプリや桂花酒を作るのに使われます。繁殖は挿し木で行います。
春夏秋の3大香木+冬のロウバイ
花には芳香があり、三大香木と言われる、春のジンチョウゲ(沈丁花、学名:Daphne odora)、夏のクチナシ(梔子、学名:Gardenia jasminoides)、秋のキンモクセイ(金木犀、学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus)に、冬のロウバイ(蝋梅、学名:Chimonanthus praecox)
万葉集と金木犀
万葉集 第4巻 632番歌
登場する草木:楓(万葉名)=金木犀(現代の呼び名)
作者:湯原王
題詞:湯原王贈娘子歌二首
湯原王とは天智天皇の孫かつ志貴皇子の子。求愛に訪れた皇子を家に入れず追い返した娘に対して詠んだ歌
原文
目二破見而 手二破不所取 月内之 楓如 妹乎奈何責
読み
目には見て 手には取らえぬ 月の内の 楓のごとき 妹をいかにせむ
意味
目には見えるが 手に取ることのできない 月の桂(かつら)のような あなたをどうしたものだろう。
金木犀にかかわる中国の伝説
「月には金木犀の大木があり、中秋の名月になると月が金色に輝いて見えるのは、金木犀の花が満開になるから」
花言葉
「気高い人」「謙虚」「謙遜」
一般名:キンモクセイ(金木犀)、
学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus(オスマンサス・フラグランス)、
別名:ケイカ(桂花)、タンケイ(丹桂)、モクセイカ(木犀花)、Fragrant olive、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類シソ目モクセイ科モクセイ属キンモクセイ種キンモクセイ変種、
原産地:中国、樹高:3〜4m、樹皮:灰褐色、幹は良く分枝し密に葉を付ける、
単葉、葉長:5〜9cm、葉幅:2~4cm、葉序:対生、葉形:長楕円形/披針形、葉質:皮質で光沢有、葉柄:有、葉縁:わずかに波打つ全縁、
雌雄異株、合弁花、花序形:束生/総状花序、花柄:有、花冠:鐘形/筒型の先端が4深裂、花径:0.5cm、花色:橙、雄蕊数:2、
果実型:核果、果実形:楕円形、種子数:1、日本には雄株しかないので結実せず、
用途:庭木、公園樹、神社木、垣根、花は桂花茶や桂花陳酒に
長所:虫が付きにくい。。