ゴヨウツツジ
Rhododendron quinquefolium
万葉集の草木シリーズ, ショート動画, ツツジ属シリーズ1.ツツジ, Azalea
- 花名ゴヨウツツジ
- 学名Rhododendron quinquefolium
- 別名躑躅, Tsutsuji, Rhododendron, 五葉躑躅, シロヤシオ, 白八汐
- 原産地日本固有種
- 開花場所庭, 植物園, 公園, 園芸品種, 盆栽, 鉢花, 街路、植栽
- 開花期4月, 5月, 6月
- 花言葉自制心、節度、
ゴヨウツツジとは
ゴヨウツツジ(五葉躑躅、学名:Rhododendron quinquefolium)は日本固有種でツツジ科ツツジ属の落葉性広葉小中木です。岩手県以南の太平洋側の山地の岩場に自生します。ツツジの仲間としては大木になります。
樹木名はツツジ科で5枚の葉が車輪状に生えていることに拠ります。別名でシロヤシオ(白八汐)とも呼ばれます。また、「松肌」と呼ばれるのは老齢樹の樹皮が松のように剥がれることから。
展葉と同時に花径3~4cmで白い漏斗状で先端5裂した花を1~2個下向きに咲かせます。花冠内側上部に緑色の斑があります。愛子内親王の御印です。
万葉集の草木シリーズ イラスト「2.ゴヨウツツジの描き方」
白つつじはゴヨウツツジ
万葉集巻 第3巻 434番歌
作者:河邊宮人(河辺宮人、かはべのみやひと)
題詞:和銅四年辛亥河邊宮人見姫嶋松原美人屍哀慟作歌
和銅四年辛亥(西暦711年)河辺宮人(が)姫嶋(ひめしま)の松原(に)美人(よきひと)の屍(かばね)を見て、哀慟(かなしびて)作(れる)(挽)歌
原文
加座夜能 美保乃浦廻之 白管仕 見十方不怜 無人念者 [或云 見者悲霜 無人思丹]
訓読
加座夜(風早)能(の) 美保乃(の)浦廻(うらみ)之(の) 白管仕(つつじ)
見十方(見れども)不怜(さぶし) 無人(亡き人)念者(思へば)
↓
風早の 美保の浦廻(うらみ)の 白つつじ 見れども寂し 亡き人思へば
意味
風早の 美保の浦の白つつじを 見ても寂しい。亡くなった娘さんが思われて。
旅の途上で行き倒れた娘さんの魂を慰める挽歌。
一般名:ゴヨウツツジ(五葉躑躅、学名:Rhododendron quinquefolium、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ツツジ目ツツジ科ツツジ属ゴヨウツツジ種、別名:シロヤシオ(白八汐)、シロヤシオツツジ(白八汐躑躅)、マツハダ(松膚)、原産地:日本、樹高:3~5m、葉形:倒卵形~菱形状卵形、葉柄:0.1cm、葉色:明緑色→紅葉(秋)、葉身長:2~5cm、葉幅:1.5~3cm、葉縁:長毛、葉序:輪生、合弁花類、花径:3~4cm、花形:広漏斗状で5深裂、雄蕊数:10,開花期:4月〜6月、花色:白、果実型:蒴果、果実形:円柱形、用途:鉢植え、庭植え、公園樹。