男の秘めた熱い思い?万葉集草木シリーズ33.アサ


アサ(麻、学名:Cannabis sativa)は中央アジア原産で、アサ科アサ属の一年生草本です。アサのみで1属1種を形成します。別名で、タイマソウ(大麻草)、Hemp、学名でカンナビス・サティーバ(Cannabis sativa)と呼ばれます。有用な植物で栽培目的は、繊維を採る、種子を食べる、(種子から)油を採取する、麻酔薬、薬などがありますが、日本の場合は、麻薬の含有成分が少ないためか主に繊維を採るために栽培されます。夏の終わりに茎を刈り取り、皮を剥いで、繊維とし、衣服の材料とします。万葉集で謡われています。


万葉集 第7巻1298番歌


作者:柿本人麻呂 題詞:寄衣

原文
干各 人雖云 織次 我廿物 白麻衣

よみ
干(かに)各(かくに) 人(人は)雖云(言えども) 織(おり)次(継、つがむ) 我(わが)廿物(機物、はたものの) 白麻衣(しろあさごろも)

意味
あれこれ 人は言うでしょうが 今織っている 白い麻衣を織り続けます。

転じて

人はあれこれ言うでしょうが 私(男性)はずっとあの方(女性)を思い続けます。

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