アカマツ

Pinus densiflora

万葉集でよまれた草木

  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • アカマツ
  • 花名
    アカマツ
  • 学名
    Pinus densiflora
  • 別名Akamatsu, Japanese Red Pine, メマツ, 赤松, まつ, 松, マツ
  • 原産地日本、韓国、中国
  • 開花場所庭, 墓地・寺院, 公園, 盆栽, 街路、植栽
  • 開花期4月, 5月
  • 花言葉「気高さ・気品」「同情心に弱い」

アカマツとは

11月14日の誕生花

松と言えば、日本庭園に植えられたり、正月の松飾りや、盆栽に使われる和樹の代表木です。
一見、西洋の行事であるクリスマスとは関係なさそうですが、果実の「松ぼっくり」は、意外とクリスマスリールや玩具に使われていたりします。

松ぼおっくり松ぼおっくり
左:松ぼっくり。右:松ぼっくりを使った玩具

アカマツ(赤松、学名:Pinus densiflora)とは、日本、韓国、中国原産で、マツ科マツ属の常緑高木針葉樹です。
別名でメマツ(雌松)や、オンナマツ(女松)、英名で、Japanese Red Pine(ジャパニーズ・レッド・パイン)と呼ばれます。
日本では、北海道南部~九州に自生します。
樹高は、10~35mで、樹皮は赤褐色で、新芽が赤っぽく幹がしなやかな曲線を描きます。
北半球に分布するので、葉による熱の発散を防ぐため、葉は針のように細いです。
葉は1ヶ所に2枚が束となり枝に付き、束成します。このような「2個束生」の松を「ニ葉松」と言います。葉は、数年経つと枝から離れて落下します。

松飾松茸松茸土瓶蒸し
松は、和の趣がある樹木です。主な用途は以下の様です。
左:松飾(日本のお正月の縁起物)、中央:松茸(匂いが良い高価な茸)、右:松茸土瓶蒸し(松茸の代表料理) 

雌雄異花で、4月~5月に毬状花序を伸ばし、黄緑褐色(雄花)と、紅紫色(雌花)の花弁が無い花を咲かせます。
翌年10月に、卵状円錐形の休暇が成ります。
用途は、街路樹、防風林、砂防林、庭木、盆栽、花材で、赤松林には、マツタケ(松茸、学名:Tricholoma matsutake)が生えます。


赤松と黒松


赤松は、クロマツ(黒松、学名:Pinus thunbergii)と共に「ニ葉松」の代表とされます。
樹皮は、黒松が黒っぽいのに対して、赤松は赤いのでその名があります。
黒松は、雄松と呼ばれるように葉が硬くやや太いのに対し、赤松は雌松と呼ばれ葉は柔らかくやや細いです。


万葉集と松


日本では、古代から親しまれている樹木であり、万葉集や、歌舞で謳われ、伝統芸の道具立てにも使われています。

万葉集でよまれた草木の中には、松(まつ)を詠った歌が79首あります。アカマツやクロマツの別は無く「松」という名で登場します。

万葉集 第4巻 623番歌
作者:池邊王(いけべのおおきみ)
題詞:池邊王宴誦歌一首
   池辺王の宴に誦うたふ歌一首

原文
松之葉尓 月者由移去 黄葉乃 過哉君之 不相夜多焉

読み
松之(の)葉尓(に) 月者(は)由移(ゆつ)(り)去(ぬ) 黄葉(もみちば)乃(の) 過(ぐれ)哉(や)君之(が) 不相(逢はぬ)夜多焉(多き)

松の葉に 月は移(ゆつ)りぬ 黄葉(もみちば)の 過ぐれや君が 逢はぬ夜ぞ多き

意味
松の葉に 月は移ってしまい時が過ぎて あなたに会わない夜が多くなったわ。

注記
「まつ」の使われ方、他
「松の」に「待つ」の意味がかけられている。「黄葉」は「過ぐ」にかかる。
「君」は女性から男性を呼ぶ呼称ですが、「宴に誦うたふ歌」というタイトルなので男性が女性の気持ちを表した歌ではないかとされます。

詳しくはこちら ... 以下本文に続く


一般名:アカマツ(赤松)、
学名:Pinus densiflora、
別名:メマツ(雌松)、オンナマツ(女松)、Japanese Red Pine(ジャパニーズ・レッド・パイン)、
分類名:植物界維管束植物球果植物門マツ綱マツ目マツ科マツ属アカマツ種、
原産地:日本、韓国、中国、生息分布:北海道南部~九州、
生活型:常緑針葉高木、
樹高:10~35m、樹皮:赤褐色、新芽色:赤っぽい、
葉形:針状、葉長:7~12 cm、葉序:2個束生、
開花期:4月~5月、雌雄異花、花序:毬状花序、花色:黄緑褐色(雄花)、紅紫色(雌花)、花弁数:無し、花長:1 cm(雄花)、雄性球花、
結実期:翌年10月、果実型:球果、果実形:卵状円錐形、
用途:街路樹、潮風に強いので防風林や砂防林、庭木、盆栽、花材。

■関連ページ
アカマツ(赤松、学名:Pinus densiflora)
特集 万葉集でよまれた草木
クリスマス用にもOKよ かぎけん花図鑑 花日記2024年12月19日(木)


  • マツ
  • マツ
  • マツ
  • アカマツ
  • 花のタイプ
    その他
  • 花序
    毬状花序
  • 花冠
    尾状
  • 葉形
    針形
  • 葉縁
    全縁
  • 生活型常緑針葉高木
  • 花の色
  • 葉の色
  • 実の色
  • 高さ1000.0 ~ 3500.0 cm
  • 花径0.2 ~ 0.3 cm

ランダムな花