マンドレイク

Mandragora officinarum

有毒植物

  • マンドレイク
  • マンドレイク
  • 花名
    マンドレイク
  • 学名
    Mandragora officinarum
  • 別名Mandrake, European Mandrake, Mandragora, マンドラゴラ, 恋茄子, 恋なすび
  • 原産地地中海周辺地域
  • 開花場所海外
  • 開花期4月, 5月, 6月, 7月, 8月, 9月
  • 花言葉「幻惑」「恐怖」

マンドレイクとは

マンドレイク(Mandrake、学名:Mandragora officinarum、マンドラゴラ・オフィシナラム、または、マンドラゴラ・オフィシナルム))とは、地中海周辺地域原産で、ナス科マンドラゴラ属の多年生草本植物です。英名では、European Mandrake(ヨーロピアン・マンドレイク)、Mandragora(マンドラゴラ)、恋茄子(果実、「旧約聖書」「創世記」による)と呼ばれます。マンドレイクには4種類あり、その内3種が薬用となるとされます。本品種はそのうちの一つで、春咲き品種(spring mandrake)、根が「強い男」の人型をしているとの見立てから付けられました。

草丈は30~50cmです。上部の茎はほとんどありません。葉は根生葉で基部にロゼット状に生じ、楕円形で最大は45cmとなります。
4月~9月に、鐘形で薄紫色をした花を咲かせ、10月に黄色や橙色のトマトに似た球形の果実を実らせます。

地下の根は太く直立し先端が二股に分かれるものもあり、細根が複雑に分枝し、絡み合っている状態を、人の姿に見立てられ、さらにそう見えるよう加工し擬人化され、迷信や伝承が生まれたようです。このオフィシナルムは、前述したように男性の人型だとされます。

中世ヨーロッパでは、微量の根を痛み止めや麻酔薬に利用したり、人型の根が神秘的な力を持つとして崇められ身に着けると子宝に恵まれる、幸運が訪れると信じられ、お守りとされました。

根を引き抜く際に、そこに住む悪魔が叫び声をあげ、その声を聴いたものは錯乱、または絶命するとされ、中には人間が引き抜く代わりに犬を使い、売買の際には犬の死体を添えて本物であることを証明したということもあったらしい。

薬草・毒草としての歴史は長く、旧約聖書や、古代ギリシア時代から使われ、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」や「ハリーポッターと秘密の部屋」にも登場します。

根や果実に有毒成分であるアトロピン、ヒヨスチアミン、スコポラミンなどのアルカロイドが多数含まれ、摂取すると幻覚作用を引き起こし、神経系を鈍らせて、昏睡を招き、呼吸困難症状が出て、最悪の場合は死に至ります。


マンドラゴラの主要な3種類


●Mandragora autumnalis(マンドラゴラ・オータムナリス、秋のマンドレイク)は、東部地中海地域原産で、Black mandrake(花色がofficinaruより濃いことから)、Autumn mandrake、Womandrake(強い女)と呼ばれる多年草です。秋咲き品種で、花は濃紫色の釣鐘形で長さ3-4cm、果実は黄色または橙色の卵形、葉は根生葉で、60cm程のロゼット中心に紫色の釣鐘形をした花を多数咲かせます。花は大きく平開しますが、葉はしわが多くて、縮れ気味です。主根と葉にアルカロイド。中国名は「秋茄蔘」。

●Mandragora caulescens(マンドラゴラ・カウレセンス)は、ヒマラヤ~ミャンマー~中国原産で、他種とは違って茎があることで、種小名「Caulescens(カウレスケンス)」とはラテン語で「茎のある」「有茎の」であり、ロゼット状に育つマンドラゴラが多い中で茎立ちして育つことが特徴です。草丈は20-50㎝で、葉は菱状倒披針形、花色は暗紫色か黄色で、果実は直径2.5cm程の緑色を帯びた白~黄色をしています。中国名は 茄参、英名: Himalayan Mandrake(ヒマラヤン マンドレーク)。中国名は 「茄蔘」で、根を胃薬の材料とした漢方薬に使われています。

●Mandragora officinarum(マンドラゴラ・オフィシナラム、または、マンドラゴラ・オフィシナルム)は、地中海周辺地域原産で、Spring mandrake(春咲きの品種)、Mandrake(強い男)と呼ばれ、太い直立した根が複雑に分枝し絡み合い、根生葉は卵形、花は鐘形の薄紫色で、果実は球形で黄色または橙色をした多年生草本植物です。中国名は「毒茄蔘」。

一般名:マンドレイク(Mandrake)、学名:Mandragora officinarum、別名:マンドラゴラ・オフィシナラム(学名)、英名:European Mandrake、マンドラゴラ(Mandragora)、別名:恋茄子、原産地:地中海周辺地域、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ナス目ナス科マンドラゴラ属、生活型:多年生草本植物、草丈:30~50cm、葉の種類:根生葉、葉形:楕円形~卵形、開花期:4月~9月、花冠形:釣り鐘型、花冠色:白、紫、結実期:10月、果実色:黄色または橙色、イラスト:有紀@kagiken。


  • ナス
  • ナス
  • マンドラゴラ
  • マンドラゴラ・オフィシナラム
  • 花のタイプ
    放射相称花
  • 花序
    単頂花序
  • 花冠
    鐘形
  • 葉形
    楕円形
  • 葉縁
    鋸歯状
  • 生活型多年生草本植物
  • 花の色紫 白
  • 葉の色
  • 実の色橙 黄
  • 高さ30.0 ~ 50.0 cm
  • 花径 ~ cm

ランダムな花