アボカド
特集 花名に「爬虫類」
- 花名アボカド
- 学名Persea americana
- 別名Alligator pear, ワニナシ
- 原産地メキシコ~ホンジュラスの中米
- 開花場所果樹園, 植物園, 亜熱帯地域
- 開花期5月
アボカドとは
特集 花名に「爬虫類」
花名に爬虫類「アボカド」とアリゲーター
左:アボカド(Alligator pearや鰐梨とも)鰐と色艶が似てる? 右:アリゲーター(Alligator)、中米産のミシシッピー鰐
アボカド(Avocado、学名:Persea americana)とは、中米の熱帯地域原産でクスノキ科アボカド属の熱帯性常緑高木です。別名でワニナシ(鰐梨)、Alligator pear(アリゲーターペア)、バター・フルーツ、Agucateとも呼ばれます。果肉を食用とすることを目的として栽培されます。
日本には20世紀前半の大正時代(1912年〜1926年)に渡来しましたが当時は人気が出ず、昭和後期(1964年~1988年)以後に普及しました。
現在、日本に輸入される果実の中では、1位バナナ(Banana)、2位アボカド(Avocado)と、輸入量が多い果物になっています。
アボカドの木
樹高は25 mになります。緑色の葉は大きな卵形で、互生してつきます。
アボカドの花
枝の葉腋近くから総状花序を伸ばし、沢山の薄黄緑色をした小さくて目立たない花をつけます。
花には花弁がなく、6枚の綿毛状の花被片と、9 本の雄蕊、基部に2つの橙色の蜜腺があります。
アボカドの果実
枝に沢山ぶら下った深緑色の果実は生食できます。果皮ははじめ緑色ですが、熟すと黒っぽくなります。果実を2つに刃物で切ると、中央に5 ~ 6.5cmの大きな楕円形の種子が1個入っています。種子は食べません。果肉には脂肪分が20%含まれるので「森のバター」や「バターフルーツ」と呼ばれます。
果実の食べ方
果皮は熟すと黒っぽくなり食べごろになりますが、そのまま木の上には置かず、収穫して追熟させ、軟化して食べ頃になるのを待ちます。
輸出商品なので、硬いうちに収穫し、船などで輸出します。日本に到着する頃は、まだ緑色で、固い状態なので、輸入後に追熟したものを食べることになります。
果実の外皮は、薄く手で剥けます。果肉の中央には、大きな固い球状の種子が1個あるので、包丁で取り除き、残った薄黄色の果肉部を生食します。
マグロのトロのような粘っとり感がありますので、醤油とマッチし、寿司のカルフォルニア巻の素材や、サラダに使われます。
アボカドの名前の由来
学名「Persea americana」の内、属名の「Persea」はラテン語で「木」を意味します。また、種小名「americana」 は、原産地の「アメリカ」を意味します。
英名の由来については、Alligator pear(アリゲーターペア)という鰐の生息地に生えていることや、アステカ族の呼名「アファアト(Ahuacatl)」が訛ったものなど幾つかあるようです。
日本名の別名であるワニナシ(鰐梨)は英名を訳したものです。
アボカドには「ペルシン」が含まれ、犬や、猫、鳥などの動物が食べると中毒を起こすとされます。
一般名:アボカド(Avocado)、
学名:Persea americana、
別名:ワニナシ(鰐梨)、Alligator pear(アリゲーターペア)、バター・フルーツ、Agucate、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類クスノキ目クスノキ科アボカド属、
原産地:メキシコ~ホンジュラスの中米、生息分布:亜熱帯~熱帯地帯、
樹高:20~25 m、
葉形:卵形、葉色:緑、葉序:互生、
雌雄同株、雌雄異熟花、雌性先熟、開花期:5月、花序形:円錐花序、小花色:薄黄緑色、花被片:6枚、
結実期:11月~12月、果実色-深緑(外皮)、薄黄(果肉)、果実:可食、種子:有毒、
用途:果実を生食、カルフォルニア巻き(寿司種)、サラダ。
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