ゾウコンニャク

Amorphophallus paeoniifolius

花名
ゾウコンニャク
学名
Amorphophallus paeoniifolius
別名象蒟蒻, Elephant yam, Elephant-foot yam, whitespot giant arum, stink lily, 臭魔芋
原産地インド～インドシナ半島
開花場所亜熱帯地域, 特定の地域
開花期4月, 5月

ゾウコンニャクとは

ゾウコンニャク(象蒟蒻、学名：Amorphophallus paeoniifolius)は、インド～インドシナ半島原産でサトイモ科コンニャク属の多年草です。
春に開花する際に、受粉に役立てるようハエなどを誘き寄せるため、肉垂花序の上にある茶紫色の帽子状の付属体が強烈な腐肉臭を発します。
東南アジアでは芋からでんぷんが採れるため栽培されています。
開花時に葉は出ず、開花後に株は枯れます。芋にはシュウ酸カルシウムの毒性が強いので生食はできず、加工して毒抜きして食べます。
マンナンが含まれないため、日本のコンニャクの様にプルプルしません。

ゾウコンニャク、変わった花

コンニャク属の花序は肉垂花序で、大きな仏炎苞が中央にある肉垂花序と付属体を覆っています。仏炎苞は葉が変形したものです。
象蒟蒻の肉垂花序は、薄灰桃色で低く平らに広がる「仏炎苞」に包まれた、形の崩れた茶紫色の帽子のような付属体とその下にある棒状のものが花序です。を
春に、花序の周りに黄褐色の小花を多数つけます。花序の上部に雄蕊だけの雄花、下部に雌蕊だけの雌花を付けます。雌花・雄花のいずれにも花弁はありません。
花が開花すると、上にある付属体が悪臭を放ちハエ（蠅）やコガネムシ（黄金虫）などを誘き寄せ受粉の媒体をさせます。開花時に葉は出ず、開花後に株は枯れます。芋にはシュウ酸カルシウムの毒性が強いので生食はできず、加工して毒抜きして食べます。マンナンが含まれないため、日本のコンニャクの様にプルンプルンしません。

ゾウコンニャクの葉

塊茎から1本の葉柄（茎）を伸ばし、頂部で3つに分かれそれぞれ大きな羽状葉を付けます。

ゾウコンニャクのリサイクル

4月に芋植→（夏に展葉→12月枯れ始め→葉枯れ）→待つこと3，4年→花芽開花。

ゾウコンニャクの名前の由来

芋の形（塊茎）が象足（Elephant-foot）に似ていることから、英名でElephant yamや、Elephant-foot yamと呼ばれ、和名にもなりました。

ゾウコンニャクの学名

属名「Amorphophallus」はギリシア語の「amorphos（アモルフォス、奇形）」＋「phallos（ファロス、陰茎）の合成語で肉垂花序の形から。種小名の「paeoniifolius（パエオニイフォリウス）」は「paeonii（ボタン、牡丹）」＋「folius（葉leaf）」の合成語でボタンのような葉という意味です。

コンニャクの仲間

ショクダイオオコンニャク（燭台大蒟蒻、学名：Amorphophallus titanum）　世界一花が大きい（縦方向に長い）
コンニャク（蒟蒻、学名：Amorphophallus konjac）　日本や台湾で食べるプルプルした食べ物と原料。
ゾウコンニャク(象蒟蒻、学名：Amorphophallus paeoniifolius)　芋の形が象足に似ている。芋はあく抜きして食べられる。救荒作物。
アモリフォファルス・ジョンソニー（Amorphophallus johnsonii）　腐肉のような悪臭を発するので死体花（corpse flower）と呼ばれる花の一つ

一般名：ゾウコンニャク(象蒟蒻）、学名：Amorphophallus paeoniifolius、英名：Elephant yam、Elephant-foot yam、whitespot giant arum、stink lily、中国語：臭魔芋、原産地：インド～インドシナ半島、分類名：植物界被子植物単子葉類オモダカ目サトイモ科コンニャク属、生息分布：東南アジア、生活型：夏緑多年草植物、塊茎：扁平な円形、草丈：1～2m、茎長（葉柄長）：1m、茎色：緑色地に白班、茎径：7cm、葉色：明緑色、葉形：羽状（鳥足状）、小葉形：楕円形、葉縁：鋸歯、花冠形：肉垂花序、仏炎苞形：漏斗状、仏炎苞花径（仏炎苞径）：30cm、花序高：40cm、付属体：赤茶色で腐臭有、開花期：4月～５月、果実型：液果、用途：塊茎はデンプンに、若茎を野菜に、コンニャクの花言葉：「柔軟」。