特集 花名に「昆虫名」 ポスト 特集 花名に「昆虫名」 花の和名の前後いずれかに、昆虫名が付く植物-松虫草や、大胡蝶など。 ■関連ページ 特集 花名に「昆虫名」ホタルカズラホタルカズラ(蛍葛、学名:Lithospermum zollingeri )は、日本、朝鮮半島、台湾、中国原産で、ムラサキ科ムラサキ属の常緑多年草です。北海道から九州、沖縄の野原や山地の林内に自生します。茎は地面を這って成長します。草丈は20cm以下と低いです。草全体に粗毛があります。葉は倒披針形で表面に剛毛が生えています。直立した細い茎から花茎を伸ばし、春に青紫色で中央に白色で星形をした隆起のあキバナノオオゴチョウキバナノオオゴチョウ(黄花の黄胡蝶、学名:Caesalpinia pulcherrima var.flava)は、バルバドス~西インド諸島原産で、ジャケツイバラ科カエサルピニア属で蝶形の鮮朱赤色の花を咲かせる熱帯性小低木「オオゴチョウ(黄胡蝶)」の黄色花品種です。葉は二回羽状複葉で、ネムノキ(合歓の木)の葉と似ています。花後に莢ができます。英名で Yellow Pride of Barbados コチョウランコチョウラン(胡蝶蘭、学名:Phalaenopsis aphrodite)とは、パプアニューギニア、フィリピンやマレーシア、インドネシア等の東南アジアの熱帯地域原産で、ラン科ファレノプシス属の非耐寒性多年草です。別名で、ファレノプシス(Phalaenopsis)、moth orchid(モスオーキッド)、ファン、ファレノと呼ばれます。草丈は20〜100 cmです。東南アジアのような熱帯地方の樹木にムシカリムシカリ(虫狩、学名:Viburnum furcatum)は、北半球温帯及び熱帯地域原産で、レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木です。オオカメノキ(大亀の木)とも呼ばれます。北海道〜九州の山地に自生します。樹高は2〜5 mになります。葉は卵形~浅い心形で、葉長は10〜15 cm、葉縁は全縁で対生に付きます。葉は咲き始めは緑色ですが、秋には黒ずんだ紅葉となります。 4月~6月に散房花序を伸ばし白花を咲コバイケイソウコバイケイソウ(小梅蕙草、学名:Veratrum stamineum)は、日本固有種で、シュロソウ科シュロソウ属の多年草の高山植物です。バイケイソウ(梅蕙草)より小型であることから名付けられました。バイケイソウとは、花が梅(ウメ、学名:Prunus mume) に似ており、葉がケイラン(蕙蘭)に似ていることに拠ります。葉は幅広で長楕円形をしており、葉序は互生、葉色は薄黄緑、無柄で葉脈は平行、葉縁はオオコチョウ花名に「蝶」と付く花「オオゴチョウ」 オオコチョウ(大胡蝶、黄紅蝶、学名:Caesalpinia pulcherrima)とは、西インド諸島~メキシコ原産で、ジャケツイバラ科の熱帯性常緑小高木です。別名で、 ヒメホウオウボク(姫鳳凰木)、英名では、ピーコック・フラワー(Peacock Flower)、Pride of Barbados、 ポインシアナ(Poinciana)、 ドワーフ・ポインシアホタルブクロホタルブクロ(蛍袋、学名:Campanula punctata)は、日本~中国原産で、キキョウ科ホタルブクロ属の耐寒性多年草です。日本の東北から近畿までの本州の、山地や林縁に自生します。 草丈は30〜80 cmです。葉は根生葉で披針形をしており、花の開花期には枯れます。花名は、蛍を採集して入れるのに使われたことによります。梅雨時~初夏に、穂状花序を伸ばし、赤紫色~淡紅色や、白花を咲かせます。花径3ファレノプシス・アマビリアファレノプシス・アマビリス(学名:Phalaenopsis amabilis)は、ラン科コチョウラン属の非耐寒性多年草「ファレノプシス アフロディテ(胡蝶蘭、学名:Phalaenopsis aphrodite)」と同様胡蝶蘭の原種です。ミニ系白色花の改良に使われます。アマビリスとは「愛らしい」という意味です。インドネシアの国花です。 一般名:ファレノプシス・アマビリス、学名:Phalaeno胡蝶蘭ミディ ’ピンク・バレリーナ’ミディ胡蝶蘭 ’ピンクバレリーナ’(学名:Phalaenopsis midy ’Pink balaylena’)は、ラン科コチョウラン属の非耐寒性多年草「コチョウラン(胡蝶蘭、学名:Phalaenopsis aphrodite)」のミディ系品種です。薄桃色の花弁に赤いリップがあります。2012年フェンロ-国際園芸博覧会(フロリアード2012)で受賞し、フェンロー推奨品種の一つとされました。 胡蝶 スズムシソウスズムシソウ(鈴虫草、学名:Liparis makinoana)とは、日本、朝鮮半島、ロシア原産で、ラン科クモキリソウ属の多年草です。日本では、北海道~九州の山地の林床に生えます。草丈は10 - 20 cmで、稜の有る花茎が直立します。長楕円形で2枚出た葉には縦方向の明瞭な主脈があり、葉縁には鋸歯が有り波打ちます。4月~6月に、葉の間から花序を伸ばし、花径3 cm程の淡紫褐色をした小花を10輪ほどタカネマツムシソウタカネマツムシソウ(高嶺松虫草、学名:Scabiosa japonica var.alpina)とは、日本固有種で、マツムシソウ科マツムシソウ属の耐寒性越年草「マツムシソウ(松虫草、学名:Scabiosa japonica)」の高山性変種です。 本州や四国の高山の崩壊地や礫地等の環境が厳しい場所に自生します。 タカネマツムシソウ(alpina)は、マツムシソウより花が大きく草丈が低いです。 初夏ヤマホタルブクロヤマホタルブクロ(山蛍袋、学名:Campanula punctata var. hondoensis )は日本固有変種で、キキョウ科ホタルブクロ属の耐寒性多年草です。ホタルブクロ(蛍袋、学名:Campanula punctata)の変種です。日本では東北から近畿までの本州の、山地や林縁に自生します。梅雨時から初夏に、赤紫色~淡紅色や、白花を咲かせます。花は放射相称、釣鐘型の合弁花で花の先端部が5つプテロスティリス・ナナプテロスティリス ナナ(蟋蟀蘭、学名:Pterostylis nana)とは、オーストラリアの固有種で、ラン科の多年性球根植物です。明るい林下に地生します。 花名の「プテロスティリス ナナ」は学名で、英名は、リングエラ・ナナ(Linguella nana) や、dwarf snail orchidと呼ばれます。 和名では、花がコオロギ(蟋蟀)に似ているので「コオロギラン(蟋蟀蘭)」と呼ばれます。ハエトリグサハエトリグサ(蠅捕草、学名:Dionaea muscipula)は、北米原産で、モウセンゴケ科ハエトリグサ属の食虫植物の半耐寒性多年草です。長い葉柄の先にギザギザした2枚貝のような葉をもち、昆虫等のものが触れると葉を素早く閉じて捕食します。初夏に花茎をのばし、各花茎に5~10個の花芽を付けます。盛夏に開花します。 一般名:ハエトリグサ(蠅捕草)、学名:Dionaea muscipula、又名:ハホタルサイコホタルサイコ(蛍柴胡、学名:Bupleurum longiradiatum var. elatius)は日本原産で、セリ科ホタルサイコ属の多年草です。よく分枝した茎頂から、夏に複散形花序を伸ばし黄色い小さな5弁花を咲かせます。 ホタルサイコ(蛍柴胡)、学名:Bupleurum longiradiatum var. elatius、シノニム:Bupleurum longiradiatum vaマツムシソウマツムシソウ(松虫草、学名:Scabiosa japonica)とは、日本固有種で、マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草です。 北海道~九州の、山や高原に自生します。 草丈が高く1m程になります。 秋に、淡青紫色の頭花を咲かせます。花色には白や深紅色もあります。 マツムシソウ属とセファラリア属 ◇マツムシソウ属 ●マツムシソウ(松虫草、学名:Scabiosa japonica) 日本固有種。セイヨウマツムシソウセイヨウマツムシソウ(西洋松虫草、学名:Scabiosa atropurpurea)とは、欧州原産の園芸品種で、マツムシソウ科スカビオサ属の耐寒性一年草です。 別名でスカビオサ(Scabiosa)や、mourningbride、Pincushion flower、Sweet scabious、Scabiosa atropurpureaとも呼ばれます。 草丈は30-100 cmです。 葉は羽状深裂キクバクワガタキクバクワガタ(菊葉鍬形、学名:Pseudolysimachion schmidtianum subsp. schmidtianum)は、北海道や樺太等原産でオオバコ科の高山性多年草です。高山や海岸の礫地や岩場に自生します。菊葉(KIkuba)という和名は、葉が菊の葉に似ていることに拠ります。全草が有毛で白っぽく見えます。葉縁の鋸歯が深い。 初夏から夏に、花茎先端や葉腋から伸びた総状花序に青紫色のダイセンクワガタダイセンクワガタ(大山鍬形、学名:Pseudolysimachion schmidtianum subsp. senanense f. daisenense)は、大山(鳥取県)の固有種で、オオバコ科の夏緑性多年草です。夏に咲く花は、ミヤマクワガタ(深山鍬形)と似ていますが、大山鍬形の萼裂片は尖りません。 花茎から花序を伸ばし青紫色の小花を多数付けます。花弁は4深裂します。花は下から上に向かって咲き アポイクワガタアポイクワガタ(Apoi鍬形、学名:Pseudolysimachion schmidtianum subsp. senanense var. yezo-alpinum f. exigua)は、アポイ岳固有種で、オオバコ科の高山性多年生植物です。葉は細長い長楕円形で、切れ込みが深いです。 エゾミヤマクワガタ(学名:Pseudolysimachion schmidtianum subsp. senanクレオメクレオメ(Cleome、学名:Cleome hassleriana)とは、熱帯アメリカ原産で、フウチョウソウ科クレオメ属の非耐寒性一年草です。葉は掌状複葉で互生してつきます。梅雨時〜秋の夕方に、花茎を出し茎先から総状花序を伸ばし蝶形の一日花を咲かせます。花は蕾の頃はピンクで開花するに従って白っぽくなるので、スイフヨウ(水芙蓉)と同様、 和名でスイチョウカ(酔蝶花)と呼ばれます。花弁は4枚で4本の雄ガウラガウラ(Gaura、学名:Gaura lindheimeri)は、北米原産で、アカバナ科ガウラ属の耐寒性多年草です。地下ある根茎から茎を出し多数に分枝します。 草丈は50-150cmで、葉は鉾形~狭披針形で毛があり、葉縁に鋸歯があります。 5月〜11月に、穂状花序に、白または薄桃色の、花径2〜3cmの小さな4弁花を咲かせます。長い雄蕊が目立ちます。 白花品種は、白い蝶が飛んでいるような姿からハクチハチミツソウハチミツソウ(蜂蜜草、学名:Verbesina alternifolia)は、北米原産で、キク科ヴェルベジナ属の多年草で、帰化植物です。夏〜秋と長期間に渡り黄色い花を咲かせます。良質な蜜が採れるので養蜂用植物として栽培されます。 一般名:ハチミツソウ(蜂蜜草)、学名:Verbesina alternifolia、別名:ハネミギク(羽実菊)、wingstem、ヴェルベジナ(Verbesina)、分ナガバノモウセンゴケナガバノモウセンゴケ(長葉の毛氈苔、学名:Drosera anglica)はモウセンゴケ科モウセンゴケ属の食虫植物です。夏、尾瀬などの湿地に生育する葉の上部に粘着物質を出す腺毛があり小さな昆虫を捕らえて溶かし養分として消化します。夏、花柄を伸ばし先端に小さな数個の白花を咲かせます。葉の長さにより、モウセンゴケ、サジバモウセンゴケ、ナガバノモウセンゴケと呼ばれます。 一般名:ナガバノモウセンゴケ(ムシトリスミレ・ギガンティアムシトリスミレ・ギガンティア(学名:Pinguicula gigantea)はメキシコ オアハカ州原産で、タヌキモ科ムシトリスミレ属の食虫植物ムシトリスミレ です。熱帯高山に自生します。世界最大のムシトリスミレで、ロゼッタ状の根生葉の直径は最大30cmにもなります。葉の上下面やから粘着液を分泌し、蟻や蚊、コバエなどの小さな昆虫を捕らえて溶かして栄養にします。夏に細い花茎を伸ばし薄紫色の菫に似た花をホタルカズラホタルカズラ(蛍葛、学名:Lithospermum zollingeri )は、日本、朝鮮半島、台湾、中国原産で、ムラサキ科ムラサキ属の常緑多年草です。北海道から九州、沖縄の野原や山地の林内に自生します。茎は地面を這って成長します。草丈は20cm以下と低いです。草全体に粗毛があります。葉は倒披針形で表面に剛毛が生えています。直立した細い茎から花茎を伸ばし、春に青紫色で中央に白色で星形をした隆起のあイワショウブイワショウブ(岩菖蒲、学名:Tofieldia japonica) は、日本固有種で湿地に生えるチシマゼキショウ科イワショウブ属の宿根草です。夏から秋に、花茎から総状花序を伸ばし小さな白い六弁花を多数つけます。茎が粘々しているのは蟻などの地を這う昆虫が蜜や花粉を持ち去るのを防ぐための工夫だとされます。食虫植物ではありませんが、虫が粘りつくため、別名でムシトリゼキショウ(虫取石菖)と呼ばれます。 ムシトリスミレムシトリスミレ(虫取菫、学名:Pinguicula )は、タヌキモ科ムシトリスミレ属の食虫植物です。葉の表面から粘々した消化酵素を含む粘液を出し、昆虫などの生き物を捕らえて栄養とします。園芸品種が多く育種され、花の綺麗なものが多いです。ピンギキュラ・ティナxエマルギナータ(Pinguicula Tina x emarginata) は、ティナ種とエマルギナータ種の交配種です。 一般名:ムシトリスハエトリグサハエトリグサ(蠅捕草、学名:Dionaea muscipula)は、北米原産で、モウセンゴケ科ハエトリグサ属の食虫植物の半耐寒性多年草です。長い葉柄の先にギザギザした2枚貝のような葉をもち、昆虫等のものが触れると葉を素早く閉じて捕食します。初夏に花茎をのばし、各花茎に5~10個の花芽を付けます。盛夏に開花します。 一般名:ハエトリグサ(蠅捕草)、学名:Dionaea muscipula、又名:ハ ムシトリナデシコムシトリナデシコ(虫取撫子、学名:Silene armeria)は、欧州中南部原産で、ナデシコ科マンテマ属ムシトリナデシコ種の耐寒性一年草です。 ヨーロッパ原産の帰化植物でこぼれ種で増え道端で野生化しているものもあります。葉は茎を抱くように生えており対生に付きます。 茎の節から出る粘液は触るとネバネバするので小さな昆虫はくっついてしまいますが、食虫植物ではありません。初夏に、長い萼筒を持った濃桃色サスマタモウセンゴケサスマタモウセンゴケ(刺又毛氈苔、学名:Drosera binata)はオーストラリア、ニュージーランド原産で、モウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年生・水生・小型食虫植物です。湿地に生育し、葉の上部に粘着物質を出す腺毛があり、小さな昆虫を捕らえて溶かし養分として消化します。初夏~夏に、花柄を伸ばし先端に小さな白花を十数個咲かせます。葉先が江戸時代の捕り物長に出てくるサスマタ(刺又)のように分かれていアリノスダマアリノスダマ(蟻の巣玉、学名:Hydnophytum formicarum)は、マレーシア原産でアカネ科ヒドノフィツム属の常緑小低木です。湿地のマングローブの幹や枝や、岩の裂け目や岩上に着生する着生植物です。蟻と共生するアリ植物(Ant plant)で、蟻の食べ残しや糞、死体を栄養とします。幹の基部が肥大化した塊茎(擬鱗茎)から枝を数本伸ばします。枝から緑色の卵型をした皮質の葉を対生に出します。塊 他の特集マレーシアの花マレーシアの花サンタンカサンタンカ属ーイクソラ・コッキネア,サンタンカ,イクソラ・ダッフィー12月の緑色の花2022年12月 12月は殆ど花の無い時期で、ましてや緑色の花となると極端に数が少なくなる中、この月から咲き始める花があります。カンアオイ(寒葵)の一種「フジノカンアオイ(藤野寒葵、学名:Asarum fudsinoi)」です。 カンアオイの花は、地面擦れ擦れの場所で、しかも葉に隠れながら地味~な花(実際には萼片)を咲かせます。しかし、地味とはいえ何故か惹かれるものがあり、オタクも多いせいか、特集 花名に「甲殻類」特集 花名に「甲殻類」名の付く植物 まず、甲殻類とは、節足動物の綱目のひとつで、カニ(蟹)や、エビ(海老)、シャコ、オキアミ、フジツボ、ロブスター、ザリガニ、ミジンコなど、が含まれます。 名前に甲殻類名が付く花を集めました。 ここには、エビネや、コエビソウ、シャコバサボテンなどがあります。 関連ページ 特集 花名に「甲殻類」ファッション小物ファッション小物は、洋服や着物などといった大物ではなく、スリッパやバック、靴、鏡などの小物名が付く植物を集めました。有毒植物(毒草)有毒植物とは 日本3大有毒植物には、ドクウツギ(毒空木)や、鳥兜、毒芹があります。その猛毒度は他の追随を許しませんが、他にも毒性のある植物がたくさんあります。 植物全体でみると無毒な植物より有毒なものの方が多いかもしれません。 また、有毒植物は薬にもなるものが多いので複雑です。 有害な毒素の成分は様々ですが、例えばツツジ科の植物の葉にはグラヤノトキシン(Grayanotoxin)という植物