【特集】梅・ウメ・うめ

【特集】梅・ウメ・うめ

縁起が良い「松竹梅」の1つ「梅」

梅(ウメ、学名:Prunus mume) とは、中国原産で、バラ科サクラ属の落葉小高木です。中華民国の国花とされます。

日本には奈良時代に中国から渡来し、当時、観梅が最新の流行とされ、万葉集では競って歌に詠われました。
それ以降も、江戸時代に桜の「花見」に人気が移っても、梅は長く愛され多数の園芸品種が作られ、現在では300種以上あると言われます。

梅は幹は湾曲し枝が横に張り出して若枝は斜上するので、スケルトンの枝振りが美しく、樹形も評価されます。

1月の早春前に、若枝の葉が開く前に、総状花序/散形花序を伸ばし、一重または八重の、白または紅、ピンクの芳香のある五弁花を咲かせます。
桜の開花が3月頃なのでそれより早く、開花期間は、桜が1週間ほどと短期間であるのに対し、梅は2ケ月ほどと長く開花します。

桜の開花前に咲く「梅」


春に先駆け咲き始める梅は、寒々とした庭にぽっと春の訪れを告げる先駆者的な花と言えます。
中国原産ですが万葉時代に日本に伝来してからは人々に愛でられ、多数の園芸品種が作られました。


梅の種類


多数の品種がありますが、2つに分けると、花を観賞する「花梅」と、果実を収穫する「実梅」となります。


花梅


花梅は野梅系、緋梅系、豊後系の3系統9性に分類されます。

 ●野梅系ー野梅性、難波性、紅筆性、青軸性 ●緋梅系ー紅梅性、緋梅性、唐梅性 ●豊後系ー豊後性、杏性。

●緋梅系とは、
 花色は紅色(稀に白花もあり)で、葉は小さく、枝の切口は赤い。白花でも随が紅いものは含まれます。

●緋梅性は3つある。
 紅梅性
  花色は明るい紅色-梅 佐橋紅('Sabashikou')、大盃、紅千鳥、東雲、など

 緋梅性
  花色は濃紅色、矮小-鹿児島紅('Kagoshimako')、黒雲、蘇芳梅、鈴鹿の関、緋梅、雛曇、緋梅、蓮休、など

 唐梅性
  花色は咲き始めは薄桃か紅色→咲き終わりは白。唐梅など


実梅


実梅には、南高、白加賀、小粒南高、古城、玉梅、鴬宿、月世界、甲州最小、豊後(兼、花梅)」などがあります。


白梅・紅梅の定義


梅の花色に、紅、白、桃色がありますが、呼び名は花色というより、むしろ木を切って木材にした時の断面色によって「紅梅」、「白梅」とされます。


花径と大小輪の関係


 花径:~1.5cm(小輪)、1.5~2(中小輪)、2~2.5(中輪)、2.5~3(中大輪)、3~4 cm(大輪)

詳細は、梅(ウメ、学名:Prunus mume) をご覧ください。

一般名:梅(ウメ)、
学名:Prunus mume、
分類名:植物界被子植物真正双子葉類バラ目バラ科サクラ属、
樹高:3~6 m、
生活型:落葉小高木、
葉形:卵形、葉序:互生、葉縁:鋸歯、
開花期:1月~3月、花色:濃紅色、花弁:一重、八重、中輪(花径:2~2.5cm)
用途:観梅、果実収穫(実梅の場合)、盆栽。

■関連ページ
【特集】梅の花写真一覧
Plun Photo or Clipart List
梅花照片或插图列表

他の特集