【特集】9月の白い花(2021年) ポスト 【特集】9月の白い花(2021年) こちらもどうぞ→5月の白花1と5月の白花2。 9月に白花を咲かせる花の特集です。身近な庭や公園で咲いている観賞用の花や、庭から逸散して野草化した花、植物園で見られる珍しい花、外国で撮った花、切り花などテンポラリーに撮った花から9月に咲いている白花を集めました。ナデシコナデシコ(撫子、学名:Dianthus hybrids)は、ナデシコ科ナデシコ属の耐寒性常緑多年草の総称です。花色は、白や赤、ピンク、覆輪など多種多様です。 交配・改良を繰り返して、シキザキナデシコ(四季咲き撫子)など、多数の品種を産み出しています。 用途は、切花、庭植えですが、花はエディブルフラワー(食用花)ともされます。 花言葉には色々ありますが、特に、赤いナデシコは「勇敢」とされます。これアカンサスアカンサス(Acanthus、学名:Acanthus mollis)は、地中海沿岸原産で、キツネノマゴ科の大型多年草です。ギリシャ建築の柱頭模様で有名です。学名のアカンサスとはギリシャ語で棘を意味しますが、それは花の付け根の苞に棘があることによります。長い穂状花序に沿って多数の茶褐色の萼がつき、そこから唇形の小花を出します。 アカンサスの種類にはモリス(A. mollis、ハアザミ)やスピノサス(セイヨウノコギリソウセイヨウノコギリソウ(西洋鋸草、学名:Achillea millefolium)とは、ヨーロッパや西アジア原産で、キク科アキレア属の耐寒性多年草の帰化植物です。 別名で、アキレア(Achillea)や、コモンヤロウ(Common yarrow)と呼ばれます。 葉は緑色で細くギザギザしています。 葉は、潰して切り傷に当てると痛み止めや止血効果があります。若葉はサラダや茹でて食べられます。 初夏~サルビア・レウカンササルビア・レウカンサ(学名:Salvia leucantha)はメキシコ原産で、シソ科サルビア属の半耐寒性宿根草のハーブです。秋に穂状花序を伸ばし、赤紫色の萼から白や淡桃、赤紫色の小さな唇形の花を次々と咲かせます。原産地名を取ってメキシカンブッシュセージ(Mexican Bush Sage)とも呼ばれ、現地のような乾燥した水捌けの良い土地と直射日光を好みます。葉は灰緑色で、細長く、葉脈が目立ちますオオバコオオバコ(大葉子、学名:Plantago asiatica)は、日本、東アジア原産で、オオバコ科オオバコ属の多年性の野草です。 別名では、漢の時代の中国で馬武将軍の車(馬車)の前に咲いていたことから「シャゼンソウ(車前草)」や、花穂を絡めて二人で引き合う遊びから「スモトリグサ(相撲取り草)」とも呼ばれます。 日本全国の畦道や野原、未舗装の道路に自生する代表的な野草として知られ、踏まれても丈夫な構造アサガオアサガオ(朝顔、学名:Ipomoea nil)は熱帯アジア原産で、ヒルガオ科サツマイモ属の蔓性一年草です。庭や学校の学習教材とされます。葉は緑色で鉾形で互生に付きます。初夏の早朝、花序を伸ばしラッパ状の花を咲かせます。花は午前中に萎みます。原種の花色は薄青色ですが、現在では多数の園芸種が作られ花色が豊富になりました。花後になる果実は朔果です。雌蕊の子房の心皮が幾枚か合わさって1つの乾いた果実になりイタドリイタドリ(虎杖、学名:Fallopia japonica)は東アジア原産で、タデ科ソバカズラ属の多年性の野草です。日本では北海道~九州の山野に自生します。別名でスカンポやJapanese knotweedとも呼ばれます。草丈150〜200 cmと結構背が高く草幅もあり、野原や畦道など至る所で見られます。地下茎の成長が早く、丈夫です。自然災害があった場所に逸早く根付く先駆植物として知られます。 茎はケシロヨメナケシロヨメナ(毛白嫁菜、学名:Aster ageratoides var. intermedius)は、日本固有変種で、キク科シオン属の多年性野草「シロヨメナ(白嫁菜)」の変種です。秋に、散房花序を伸ばし白花を咲かせます。花の中央部は黄色い筒状花で、周囲を白い舌状花が単重に並びます。白嫁菜とイナカギクの中間的な性質を持ち、葉裏に短毛が多い。特に、毛白嫁菜は白嫁菜と似ています。白嫁菜と毛白嫁菜を比べウィンターコスモスウィンターコスモス(Winter cosmos、学名:Biden laevis)は、北米・メキシコ・ガテマラ原産で、キク科センダングサ属の耐寒性多年草/一年草です。和名ではキクザキセンダングサ(菊咲き栴檀草)と呼ばれます。初夏〜冬に、黄色や、ピンク、白地に黄色の複輪、黄色地に白の複輪などの五弁花を咲かせます。花がコスモス(Cosmos)と似ていて、冬にも咲いているのことが花名の由来です。しかし、コ ウコンウコン(鬱金、学名:Curcuma longa)とは、インド原産で、ショウガ科ウコン属(クルクマ属)の多年草です。ウコンといえば主に、秋ウコンのことを差します。英名ではターメリックと言います。 秋に白花を咲かせ(実際にはこれは苞葉で、本当の花は小さい黄色もの)です。白い苞葉の先が僅かに紅色を帯びています。 香辛料ースパイス 根茎は香辛料として使われます。根茎の断面はオレンジ色で、苦味と辛味はさほウメバチソウウメバチソウ(梅鉢草、学名:Parnassia palustris)は、北半球原産で、ニシキギ科ウメバチソウ属の多年草です。日本では、北海道~本州、四国九州の山地に自生します。梅花に似ていることから花名の一部にウメ(梅)と付きます。 夏〜秋に、1つの花茎に1輪の白い小花と、1枚の葉(苞葉)が付いています。雄蕊は10本あるように見えますが、5本が雄蕊で、残り5本は花粉をださない仮雄蕊(かりゆうずいエーデルワイスエーデルワイス(Edelweiss、学名:Leontopodium nivale)とは、スイスアルプスなどの高山に自生する、キク科ウスユキソウ属の高山性多年草です。スイスやオーストリアの国花とされます。 エーデルワイス(Edelweiss 学名:Leontopodium nivale) 別名で、セイヨウウスユキソウ(西洋薄雪草)や、アルペン・エーデルワイス(Alpenedelweiss、独エリカ・コロランス 'ホワイト・デライト'エリカ・コロランス 'ホワイト・デライト' (Erica colorans 'White delight') は南アフリカ原産園芸品種のツツジ科エリカ属の半耐寒性常緑小低木です。 エリカの一品種です。釣鐘形をした花は咲き始めは純白ですが、時間の経過とともに先端から桃色がかって来ます。葉は、杉の葉に似ています。 花のように見えるものは花ではなく苞で花弁は短くて包み込まれて見えません。花の無い時期オオモクゲンジオオモクゲンジ(大木欒子、学名:Koelreuteria bipinnata)は、中国原産で、ムクロジ科モクゲンジ属の落葉広葉高木です。クロミモクゲンジ(袋実木欒子)とも呼ばれます。本州中部以西に自生します。夏~秋に、枝先から円錐花序を伸ばし黄色い小花を横向きに多数咲かせます。花には4枚の黄色い花弁と赤い付属体があります。果実はふくらんだ袋状になります。名前はモクゲンジより葉が大きいことに拠りますカラーカラー(Calla、学名:Zantedeschina Hybrids)は、南アフリカ原産で、サトイモ科オランダカイウ属の耐寒性多年草(球根植物)です。花中央の黄色い部分に小花が集まり肉穂花序を生成します。代表品種には、高い花茎の先に白花を咲かせるオランダカイウ(阿蘭陀海芋、学名:Zantedeschia aethiopica、エチオピカ)があります。また、葉に白斑が入り白い仏炎苞を持つ白星海芋(Zレプトテス・ビカラーレプトテス・ビカラー(学名:Leptotes bicolor)は、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンなどの南米原産で、ラン科レプトテス属の常緑性多年草です。ランの原種で、小型の着生ランです。カトレヤの近縁で、匍匐茎、または、球茎があります。レプトテス属ではこれでも株が最も大きくなり、一般に出回っている品種です。草丈は5〜7cmです。花径3〜5cmで白い花弁と赤いリップを持つ花を咲かせます。花と茎にカラスウリカラスウリ(烏瓜、学名:Trichosanthes cucumeroides)とは、日本、中国、台湾原産で、ウリ科の蔓性多年草です。 夏から初秋の、夕方から朝方に、芳香のする白花を咲かせ、秋に赤い果実をつけます。 長い萼筒の先が5裂し、さらに萼片の縁部から無数にレース状の細い紐を伸ばします。 雌雄異株で、雄株と雌株に分かれます。スズメガを媒体として雌株の花が受精し、果実が成実します。 カラスウリはハマユウハマユウ(浜木綿、学名: Crinum asiaticum var. japonicum)は、インドネシアとスマトラ原産で、ヒガンバナ科ハマオモト属の常緑多年草です。暖地を好み、海岸の砂地や、花壇で見られます。 厚く光沢がある根生葉は太く長い線形です。根生葉の間から、やや扁平で太い花茎(偽茎)を80 cm程伸ばします。 夏~初夏の夕方に、花茎先端から散形花序を伸ばし、白花を多数咲かせます。小花はアフリカハマユウアフリカハマユウ(阿弗利加浜木綿、学名:Crinum bulbispermum)は、南アフリカ原産でヒガンバナ科の耐寒性常緑多年草(球根植物)です。暖地を好み、海岸の砂地や花壇で見られます。 厚く光沢のある根生葉は、緑色で光沢があり長く太いのが共通項です。根生葉の間から、やや扁平で太い花茎(偽茎)を伸ばします。 夏の夕方に、花茎先端から出た散形花序を出し、白い ユリ(白百合)に似た漏斗状の花を多 ゲッキツゲッキツ(月橘、学名:Murraya paniculata)は、熱帯アジア、中国南部、台湾、沖縄原産で、ミカン科ゲッキツ属の非耐寒性常緑低木です。別名で、シルクジャスミン(Silk jasmin)や、オレンジジャスミン(Orange jasmin)と呼ばれます。花や葉に芳香があります。小葉は倒卵形または倒披針形で、光沢があり、対生につきます。白い5弁花を枝先に多数つけます。花後に成る実は赤く熟するコンロンカコンロンカ(崑崙花、学名:Mussaenda parviflora)は、中国南部原産で、アカネ科コンロンカ属の常緑半蔓性低木です。日本では種子島~沖縄に自生します。亜熱帯〜熱帯地方に自生し、温かい地域では庭植えされますが、通常は鉢植えとされます。 夏に、集散花序を伸ばし、黄色い小さな星形の筒状花を数個付けます。萼は5裂しその1裂片が葉と同じ大きさに育ち純白色の花のように見えるので、小さな黄色い花よケコンロンカケコンロンカ(毛崑崙花、学名:Mussaenda pubescens)は中国原産で、アカネ科コンロンカ属の常緑半蔓性低木です。 散房状に先端が5裂した小さな黄色い筒状花を咲かせます。花より白い萼苞の方が目立ちます。 小枝や葉、根は薬の原料とされます。種小名のpubescensは微細毛があるという意味です。 コンロンカ(崑崙花、学名:Mussaenda parviflora)と似ていますがタカサゴユリタカサゴユリ(高砂百合、学名:Lilium formosanum)は、台湾原産で、ユリ科ユリ属の耐寒性球根植物で,、鉄砲百合に似た白花を咲かせます。荒地,道端、高速道路法面に自生します。 タカサゴユリとテッポウユリの違い 高砂百合(L. formosanum)に似た花に、鉄砲百合(L. longiflorum)があります。どちらも白く、同じ大きさの花(花径:10~15cm)を咲かせます。 違いはシンテッポウユリシンテッポウユリ(新鉄砲百合、学名:Lilium x formolongo)は、ユリ科ユリ属の耐寒性多年草「テッポウユリ」の園芸品種です。夏から初秋に、白い筒状花を咲かせます。 テッポウユリ(鉄砲百合,学名:L. longiflorum)と、タカサゴユリ(高砂百合、学名:Lilium formosanum)の交雑種で、外見上も、両親の特徴を受け継いでいます。 以下の両親から誕生した新鉄砲百合(ピタンガ ピタンガ(Pitanga、学名:Eugenia uniflora)は、ブラジル原産で、フトモモ科エウゲニア属の熱帯性常緑低木の果樹です。和名では、タチバナアデク(橘赤楠)と呼ばれます。 自家結実性で1本の木でも結実します。葉腋から花序を伸ばし、1個または2~3個の花を付けます。花は小さな白い4弁花で、1本の長い雌蕊が飛び出し、その周囲を多数の長い雄蕊が囲い込みます。花後に成る果実は赤ピーマンを上タマスダレ修善寺ゆるり旅で出会った花 タマスダレ(玉簾) 左:修禅寺(エリアの修善寺とお寺の修禅寺では「禅」「善」の字が違います)、右:修善寺観光名所の「竹林の小径」 タマスダレは珍しい花ではありませんが群生して咲いていると目立ちます。修善寺の町中で出会った花「タマスダレ」をご紹介します。 タマスダレ(玉簾、学名:Zephyranthus candida)とは、ペルー原産で、ヒガンバナ科の球根植物でツルソバツルソバ(蔓蕎麦、学名:Persicaria chinensis)とは、東アジア原産で、タデ科イヌタデ属の蔓性多年性の野草です。本州〜九州の海岸近くに自生します。 茎葉はドクダミ(学名:Houttuynia cordata)に似ています。 晩春~初冬の長期間、茎頂や葉腋から総状花序を伸ばし、芳香のする小さな白花をまとめて付けます。この白花のように見えるものは5深裂した萼であり、花弁ではありませんツルラン花名の一部に鳥名が付く花の1つです。→特集 鳥名が付く花一覧 ツルラン(鶴蘭、学名:Calanthe triplicata)とは、沖縄や奄美に自生するラン科エビネ属の常緑多年草です。 夏に咲くエビネなので、オナガエビネ等とともに、夏エビネとも呼ばれます。広葉樹林下の林床に地生して群生して咲くラン(蘭)です。 草丈は50〜80cmで、偽球茎は球状をしています。 根出葉は緑色で、長さ30〜60cmのニラ寒い日には、モツ・ニラ煮込み鍋で温まりましょう。 ニラ(韮、学名:Allium tuberosum)とは、中国原産で、ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。英名では、「Garlic chives」と呼ばれます。特有の味と香りを楽しむ野菜です。 草丈は40 cm程です。鱗茎から束生して長く伸びた緑色の葉は線形で平べったい緑黄色野菜で食用となります。 8月〜10月に、半球形の球根から、細長い花茎を出し先 ハナニラハナニラ(花韮、学名:Ipheion uniflorum)は、メキシコなどの南米原産で、ヒガンバナ科ハナニラ属の球根性多年草の帰化種です。春にニラ(韮、学名:Allium tuberosum)のような線形の葉の間から細い花茎を伸ばし、その先に漏斗状で先端が6裂した青花や白花を咲かせます。葉や鱗茎は葱臭がします。植え込みなどで花を観賞します。花言葉は、「愛しい人」。黄色い花を咲かせる「キバナハナニラハツユキソウハツユキソウ(初雪草、学名:Euphorbia marginata)は、北米南部原産で、トウダイグサ科トウダイグサ属の非寒性一年草です。緑色の葉に、白い覆輪の葉縁で葉のコントラストが美しい。夏〜秋に、散形花序に杯状の小さな白花を咲かせます。実際には、この花のように見えるものは、1本の雌蕊と、複数本の雄蕊です。花弁は無く、花弁のように見えるものは付属体(苞葉)です。花は、葉ほどの観賞価値はありませんタニワタリタニワタリ(谷渡、学名:Asplenium antiquum)は、日本・韓国・台湾原産で、チャセンシダ科チャンセンシダ属の常緑着生シダ植物です。一枚一枚の葉(単葉)が昆布のような形をしており、中心から放射状に伸びて輪状をしています。日本でも見られるシダで岩や樹木に着生しますが、普通の培養土でも育ちます。主軸は茶褐色でしっかりしており、長いものでは1 mを超えます。葉には光沢があり明るい緑色です。細フウセントウワタフウセントウワタ(風船唐綿、学名:Gomphocarpus physocarpus)は、南アフリカ原産で、キョウチクトウ科フウセントウワタ属多年草です。緑色の葉は細長く、茎に対生して付きます。夏に、フクシア(Fuchsia)と似た星形の白い小花を下向きに咲かせます。秋に、表面に剛毛がある、風船のように膨れた果実が成ります。果実ははじけると白い綿毛の付いた種子が出ます。果実の形が面白いので、切花や生ヨツバヒヨドリ葉が4枚ほど輪生する鵯花 ヨツバヒヨドリ(四葉鵯、Yotsuba-hiyodori、学名:Eupatorium chinense L. var. sachalinense)とは、中国原産でキク科ヒヨドリバナ属の多年性野草です。 日本では、北海道~四国に自生します。 草丈は100~200 cmです。葉には葉柄は無く、長楕円形で鋸歯があり、輪生します。 花茎から散房花序を伸ばし、8月から10月にヨルガオヨルガオ(夜顔、Yorugao、学名:Ipomoea alba)とは、熱帯アメリカ原産で、ヒルガオ科サツマイモ属の蔓性多年生植物です。 別名で、tropical white morning-glory、イポメア アルバ(Ipomoea alba)とも呼ばれます。 草丈は5-30 cmです。葉はやじり形で、全縁、互生して付きます。 7月~10月の夕方から翌朝まで咲く一日花です。花形は、直径5-15cレウィシア 'エリーゼ'レウィシア 'エリーゼ'(Lewisia Erice、学名:Lewisia cotyledon 'Erice')とは、北米の高山地帯原産で、スベリヒユ科レウィシア属の耐寒性常緑多年草です。別名で、イワハナビ(岩花火)と呼ばれます。北米北西部のロッキー山脈の高山の岩場に自生します。 草丈は15〜25cmと低く、葉は多肉質で、強風などで剥がされないように地面にロゼット状(放射状)に生えます。葉は水を溜サギソウ花名に「鳥」サギソウ お城も サギソウ(鷺草、学名:Pecteilis radiata)とは、日本、朝鮮半島、台湾原産で、ラン科サギソウ属の多年草です。別名で、サギラン、英名で、White Egret Flower、 Fringed Orchid、 Sagisoとも呼ばれます。日本では、本州、四国、九州の低地湿地に自生します。 茎丈は20〜40cmです。葉は根生葉で線形、互生して付きます。 7〜サラシナショウマサラシナショウマ(晒菜升麻、学名:Cimicifuga simplex )は、日本や朝鮮半島、中国の山地に自生するキンポウゲ科キンポウゲ科の大型多年草です。夏から秋に、茎先や葉腋から太い穂状花序を伸ばしブラシ状に白い小花を多数付けます。葉は複葉で長い葉柄があり互生してつきます。葉縁には鋸歯があります。名前の由来は、若菜を水で晒して灰汁抜きし茹でて食べ、根茎が漢方の生薬となることに因みます。 センニンソウセンニンソウ(仙人草、学名:Clematis terniflora)は キンポウゲ科センニンソウ属のツル性多年草です。夏に、葉腋から3出集散状花序を伸ばし白い小さな4弁花(実際は萼片)を咲かせます。ボタンヅル(牡丹蔓)と似ていますが、センニンソウの葉には切れ込みがなく、ボタンヅルにはボタンの葉のような切れ込みがあります。また、センニンソウは草で、 ボタンヅルは基部が木質化しており、木に分類されます ハコベハコベ(繁縷、学名:Stellaria neglecta)は、全世界に自生するナデシコ科ハコベ属の越年性の野草です。春に、花序を伸ばし米粒大の白い五弁花を咲かせます。花弁は先端で2深裂し根元近くまで切れるので10枚あるように見えます。春の七草の一つです。 日本で見られるハコベにはウシハコベ、コハコベ、ミドリはこべがあります。 一般名:ハコベ(繁縷)、学名:Stellaria neglecta、別シコタンハコベシコタンハコベ(色丹繁縷、学名:Stellaraia ruscifolia)は北海道~本州中部の日本、アラスカ原産でナデシコ科ハコベ属の高山性多年草です。高山の砂礫で咲いています。和名は、色丹島で最初に発見されたことに拠ります。弁の各花弁の中央部は2深裂しているので10弁花のように見えます。春~夏に、茎頂に緑白色の小花を咲かせます。葯は赤いです。 一般名:シコタンハコベ(色丹繁縷)、学名:Sギシギシギシギシ(羊蹄、学名:Rumex japonicus)は、日本、朝鮮半島、中国、台湾、ロシア原産で、タデ科ギシギシ属の大型多年性野草です。太い茎が直立し上部でよく分枝します。根生葉は長い葉柄の先に長楕円形の葉が付き叢生します。葉の基部は平らです。似た植物にギシギシ(羊蹄、学名:Rumex japonicus)と似た植物に、同属でヨーロッパ原産の帰化植物、エゾノギシギシ(蝦夷の羊蹄、学名:Rumexヒツジグサヒツジグサ(未草、学名:Nymphaea tetragon)とは、日本などが原産で、スイレン科スイレン属の耐寒性水生多年草植物です。 寒さに強く初夏から秋に、低山~亜高山の湿原に生えます。世界最小のスイレン(睡蓮)です。 葉縁は全縁で、基部に切れ込みがあり、パックマンのように開口しています。 花径は3~5 cmです。スイレンは外国産の園芸品種が多い中、このヒツジ草は日本に自生し、ヒメスイレン(姫睡フウセンカズラフウセンカズラ(風船葛、学名:Candiospermum halicacabum)は、ムクロジ科フウセンカズラ属の常緑蔓性1・2年草です。風船のような果実が観賞用として人気です。夏から初秋に白い小さな四弁花を咲かせ、晩夏から秋に筋のある風船のような可愛い実をつけます。果実が風船状なので、英名では、バルーンバイン(Balloon Vine)と呼ばれます。種子が黒地に白いハート状模様があることから、ハシラヒゲソウシラヒゲソウ(白髭草、学名:Parnassia foliosa var. nummularia)は、日本に自生するウメバチソウ科ウメバチソウ属の多年草です。晩夏から初秋に、花茎の先端に白い五弁化を一輪咲かせます。緑色の葉は大きく、五角形をしており粗い鋸歯があり互生してつきます。和名の由来は白い花弁の先端が髭状になっていることによります。 一般名:シラヒゲソウ(白髭草)、 学名:Parnaハクサンボウフウハクサンボウフウ(白山防風、学名:Peucedanum multivittatum)は、日本原産で、セリ科カワラボウフウ属の常緑多年草です。北海道から中部地方以北の高山の草地に自生します。茎は中茎で直立します。葉は1〜2回出羽状複葉で、小葉は広卵、葉縁に荒い鋸歯があります。夏に、花茎を出し複散形花序を伸ばして白い小花を多数咲かせます。シラネニンジンと似ていますが、ハクサンボウフウの方が、葉の切れ込ハクサンイチゲハクサンイチゲとは ハクサンイチゲ(白山一華、学名:Anemone narcissiflora)は日本固有種で、亜高山~高山の湿地に自生するキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。日本では、東北〜中部の(亜)高山の湿った草原に自生します。根生葉は三深裂し、茎葉は二枚づつ対生につきます。夏に、花径2~3 cmの白花を咲かせます。実際には、この白花のように見えるものは、萼片で6~7枚あります。花後にミヤマクロスゲミヤマクロスゲ(学名:Carex flavocuspis)は、日本原産で、カヤツリグサ科の高山性多年草です。北海道〜本種中部以北の高山の草地や砂礫地に自生します。草丈は10〜20cmで葉は細い線形で互生して付きます。 夏に、3〜5輪から成る小穂(apikelet, spicule)を単位とする複穂状花序(compound spike)を咲かせます。 スゲ属の植物 イネ目カヤツリグサ科スゲ属の多年ミヤマシシウドミヤマシシウド(学名:Angelica pubescens var.matsumurae)はセリ科シシウド属のシシウドの高山種です。中部以北の(亜)高山の草地や礫地似自生します。草丈は100〜150cmと大型で、茎は茶褐色で太い。葉形は2〜3回羽状複葉で葉縁に鋸歯が有ります。花色は白で、花序径は10〜30cmで線香花火のように広がります。1つの小花径は0.5cm程です。 一般名:ミヤマシシウ ミヤマカラマツミヤマカラマツ(学名:Thalictrum tuberiferum)は、日本原産で、キンポウゲ科カラマツソウ属の高山性落葉多年草です。夏に細い茎先から複数の散房花序を伸ばし小さな白花を咲かせます。小花のように見える白い花弁状のものは雄蕊が集まったものです。雄蕊は根本より先端の方が太くなります。雄蕊の花糸は基部が細く柄状をしています。葉は2〜3回3出複葉なので、他のカラマツソウとは区別できます。葉はヤマハハコヤマハハコ(山母子、、学名:Anaphalis margaritacea)は、日本、中国、北米原産で、キク科ヤマハハコ属の多年草です。北海道~本州中部以北の高山の草地に群生します。花は雌雄異株です、晩夏~秋に、茎先から散房花序を伸ばし、白花のように見える総苞片中央に、黄色花を咲かせます。葉は細長い披針形で、明瞭な葉脈が3本あります。葉は緑色ですが、毛が生えて白っぽく見えます。葉縁に鋸歯はなく全縁でマーガレット・ホワイトムーンマーガレット・ホワイトムーン(Marguerite 'White moon'、学名:Argyranthemum frutescens 'White moon')は、キク科モクシュンギク属の多年草で、モクシュンギク(Marguerite、学名:Argyranthemum)と近縁種を交配させた園芸品種です。管状花と舌状花が白い丁子咲きの花を咲かせます。マーガレット・ホワイトムーン(Margueriteヤマアワヤマアワ(山粟、学名:Calamagrostis epigeios)は、北半球の温帯地域原産で、イネ科ノガリヤス属の多年生野草です。別名でイヌヤマアワ(犬山粟)とも呼ばれます。日本全国の湿地や草地など至る所に根付いています。夏に、細く硬い茎先から円錐花序を伸ばし、細長い小穂を多数付けます。 一般名:ヤマアワ(山粟)、学名:Calamagrostis epigeios、別名: イヌヤマアワ(ボタンボウフウボタンボウフウ(学名:Peucedanum japonicum)は、日本原産で、セリ科カワラボウフウ属の常緑多年草の野草です。夏に海岸で地味な白い集合花を咲かせます。ボタン(牡丹)のような葉を持ち、民間療法では風邪薬代わりにされました。それが花名の由来にもなっています。サクナ、またはチョウメイソウ(長命草)とも呼ばれます。ビタミンやカロチン、カルシウムを豊富に含む健康食品です。沖縄では天麩羅にしてホウセンカホウセンカ(鳳仙花、学名:Impatiens balsamina)はインド、マレー半島、中国原産で、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草です。夏に咲く花で、真直ぐ茎をのばします。花は一重の赤が基本ですが、八重咲きや、椿咲きで白やピンク、紫花もあります。花は葉腋に2、3個ずつ咲かせますが、花の上に葉が有るので見えにくいです。花後に成る果実は蒴果で、軽く触れるだけで弾け飛びます。鳳仙花とは、花形が鳳凰ノリウツギノリウツギ(糊空木、学名:Hydrangea paniculata )とは、中国、韓国、樺太、日本原産でアジサイ科アジサイ属の耐寒性落葉低木です。別名で、サビタ、英名でPanicled hydrangeaと呼ばれます。北海道から九州の山地の斜面や茂みに自生します。 樹高は2~5mです。葉には葉柄があり、葉は緑色で、長さ7-15cmの卵形~楕円形で葉縁に鋸歯があり、枝に対生して付きます。 アジサイゼラニウムゼラニウム(Geranium、学名:Pelargonium×hortorum)は、南アフリカ原産で、フウロソウ科ペラルゴニウム属の非耐寒性常緑多年草です。ハンガリーの国花の一つです。 草丈は30~50 cmです。葉はハート形をしており、葉は長さ14~20cm、緑色地で茶色の環状帯があるものもあり、縁縁に鋸歯状(ギザギザ)があります。 5月~10月に散形花序を伸ばし花径3~4 cmの5弁花を1花アイビーゼラニウムアイビーゼラニウム(Ivy geranium、学名:Pelargonium peltatum hybrids)は、南アフリカ原産で、フウロソウ科テンジクアオイ属の半耐寒性半蔓性常緑多年草「ゼラニウム」の蔦葉の園芸種です。葉はツタに似ています。花は五弁花で上2枚は大きく、下3枚が小さい左右相称花です。花色は豊富で、咲き方は一重咲きや八重咲き、矮小品種があります。茎が細く匍匐するので、コンテナや釣り鉢シキザキシキザキ(四季咲、学名:Cerasuss incisa 'Shikizaki' )は、日本原産で、バラ科サクラ属の低中木「桜」の一品種「マメザクラ(豆桜)」の栽培品種です。樹高は3~8mです。春と秋の二季咲き品種で、葉が開く前に一重で白色~薄紅色の五弁の小輪花(花径2cm)を咲かせます。 盆栽などに使われます。 一般名:シキザキ(四季咲) 、 学名:Cerasuss incisa 'Shikiz チャノキ茎葉が飲み物(緑茶)に使われます。 チャノキ(茶の木、学名:Camellia sinensis)とは、台湾や中国原産で、ツバキ科ツバキ属の常緑低木です。 樹高は1~2 mです。葉は緑色で艶があり皮質で薄く披針形で、葉縁に鋸歯があり、互生して付きます。 葉は緑茶の素材となり、健康茶として知られます。茶葉にはフラボノイド(Flavonoid)という天然色素成分の一つ「カテキン」を含み、 渋みや苦みのカモミールカモミール(Chamomile、学名:Matricaria chamomilla、シノニム:Matricaria recutita)は、欧州~北アジア原産で、キク科シカギク属の耐寒性一年草です。草丈は30〜60 cmです。葉は緑色で羽状複葉。2月〜10月に、白い舌状花(花弁)と、中央部の黄色い管状花から成る花径1〜2 cmの小花を咲かせます。小菊に似た頭花は、周囲の白い舌状花(花弁)と、中央部の黄 他の特集ラブハート(植物)ラブハート(植物)には、葉や花(苞葉)が可愛らしいハート形をしている植物やホットな花名を持つ植物を集めて一覧としました。例えば、ハート葛や、ホヤ、蔦、サイコドリア、ライム、ペペロミア、ユーカリ、桂、緑の鈴、暗視リウムがあります。姫と花名に付く花花名に「姫」や、「princess」がつく植物を乗せました。それらは、実在する植物に比べて小さいか、絶対的に小さい、王女の名前が付くものが多いです。 通常、花名は、学名で呼ばれることが多いですが、別名(和名や英名)が付いているものもあります。 ここで取り上げた植物で、植物名に姫またはプリンセスが現れていないものは、和名や英名に付いています。例えば、 オオコチョウ(オウコチョウ、黄紅蝶、学名:特集 白い花(4月編一覧の2)4月に咲く白い花その2です。花の説明を始める前に色についてまとめておきましょう。 ①絵具と光では混ぜた場合にできる色が異なる 絵具の3原色の赤、青、黄色を混ぜると、黒くなることによりますが、光の3原色の赤、緑、青を混ぜると白くなります。 ②太陽光は分解される 小学校のプリズムを使った実験では、太陽の光が7色ほどに分解されて見えることを学びました。 私たちは、雨の降った後の青空に7色の八岳薬用植物園八岳薬用植物園にはケンタッキーカーネルミントや、カモミール、ツノゲシ等の薬草が栽培展示されています。カエデの仲間世界が憧れる真っ赤に紅葉した葉が美しい日本の秋を彩る代表選手がカエデの仲間 達です。特集 複色の果実複色果実の実写真一覧 果皮(籾殻を含む)や、果皮を剥いて果肉が現れた時に2色以上の色を持つ果実を集めました。リンゴや豆が多いです。 ■関連ページ 複色の果実写真一覧 Ycompound-color-fruits Photo List 双色果照片或插图列表 【花日記】 果物の色009.複色の実 かぎけん花図鑑 花日記2024年1月22日(月) #複色の実 #2色混ざ