特集 サクラ(桜)
今年の桜は、関東地方では、ほぼ見納めのようです。有終の美を飾って桜に登場してもらうことにします。
ここでは、原種や、人気の染井吉野などの園芸品種60種を載せています。中にはイラストもあります。(2024年4月11日現在)
■サクラの花言葉
サクラの花言葉は「高潔」「優れた美人」
■サクラの原種と園芸品種一覧
サクラ(桜、学名:Cerasus L.)は、ヒマラヤ原産で、バラ科サクラ属の落葉広葉小~中高木です。日本の春を代表する花とされ日本全国で花見会が催されます。桜には原種の11種と、それらから作られた園芸品種が600種以上あります。代表的な桜に染井吉野があります。
3月下旬から4月半ば頃に、薄桃色や白色の一重又は八重花を、短い軸から4~5個単位で房状(散房花序)に咲かせます。咲きっぷりと、散り際が潔いこともこの花が日本人に好まれる理由です。散り際に花弁が空に舞う様は「サクラ吹雪」と呼ばれます。通常は、3月~4月頃に咲きますが、促成栽培される啓翁桜は12月~3月、河津桜と寒桜は1~2月、十月桜は4月と10月に咲きますので、桜を見る機会は多くあります。花弁数による咲き方の違いでは、花弁数が5枚のものを「一重咲き」、花弁数が6枚~15枚のものを「半八重咲き」、1本の木に5枚の花と6~10枚の花が混在するものを「一重・八重咲き」、花弁数が20~70枚のものを「八重咲き」、花びらが100枚以上のものを「菊咲き」と呼んでいます。秋の紅葉も美しいです。
■桜の花径と大中小輪の関係
●小輪:~2.5cm
さくらんぼの花径:1cm、丁子桜:1.5cm、深山桜:1.5-2cm、林宝桜:2.0cm、八重紅枝垂:1.7-2.5cm、加茂の曙:2cm
●中輪2.5〜3.5cm(普通の桜や山桜)
十月桜・寒緋桜:2.5-3cm、思川桜:3cm
●大輪3.5〜6cm
天の川:3.5cm、舞姫:3.7㎝、陽光・菊桜:3.5-5cm、大輪大山桜:4.0-4.5cm、御衣黄:4-5cm、関山・松月:5cm、千里香:4.5-5.5cm、白妙:5.5-6.0cm
●超大輪:6cm~
太白:6.0cm
■花色
通常は、白、桃色、紅ですが、緑色系のものもあります。
緑色系の桜ー鬱金(ウコン、淡黄緑色)、御衣黄(緑色)、須磨浦普賢象(黄緑色)、園里黄桜(黄緑地に緑筋)、園里緑籠(緑地に淡緑筋)。
■桜の原種
桜の原種には10種+カンヒザクラ1種(後に野生化)の11種があります。
ヤマザクラ(山桜、学名:Cerasus jamasakura または Prunus jamasakura)、
オオシマザクラ(大島桜、学名:Cerasus speciosa または P. lannesiana var. speciosa)、
エドヒガン(江戸彼岸、学名:Cerasus spachiana、または Cerasus itosakura、Cerasus itosakura f. ascendens、 P. pendula f.ascendens、P. subhirtella var. ascendens)、
マメザクラ(豆桜、学名:Cerasus incisa または Cerasus incisa var. incisa)、
チョウジザクラ(丁字桜、学名:Cerasus apetala または Cerasus apetala var. tetsuyae)、
オオヤマザクラ (大山桜、Cerasus sargentii)、
カスミザクラ(霞桜、Cerasus laveilleana)、
キンキマメザクラ(近畿豆桜、学名:Cerasus incisa var. kinkiensis)
タカネザクラ(高嶺桜、Cerasus nipponica)、
ミヤマザクラ (深山桜、Cerasus maximowiczii)、
クマノザクラ(熊野桜、Cerasus kumanoensis) 、
カンヒザクラ (寒緋桜、Cerasus campanulata)
■桜の園芸品種など
以下のような種類があります。花名にリンクが付いていないものに関しては、下の画像をクリックしてください。
彬姫(アキヒメ、学名:Cerasus 'Akihime')、
あたみ桜(アタミザクラ、学名:Prunus kanzakura)、
アメリカ(Cerasus × yedoensis 'Akebono')、
十六日桜(イザヨイザクラ、学名:Prunus jamasakura' Izayoi zakura')、
ウコンザクラ(鬱金桜、学名:Cerasus Sato-zakura Group ‘Grandiflora’)、
ウスズミザクラ(淡墨桜、学名:Prunus pendula Maxim form. ascendens)、
オカメザクラ(おかめ桜、学名:Prunus incamp 'Okame')、
オムロアリアケ(御室有明、学名:Cerasus lannesiana 'Candida')、
唐橋(カラバシ、学名:Cerasus 'Karabashi')、
カワヅザクラ(河津桜、学名:Prunus lannesiana cv. Kawazu-zakura)、
カンザキオオシマ(寒咲大島、Cerasus speciosa ‘Kanzaki-ohshima’)、
カンザン(関山、学名:Prunus lannesiana cv. Sekiyama)、
寒緋桜(カンヒザクラ、学名:Cerasus campanulata)、
ギョイコウ(御衣黄、学名:Cerasus serrulata ‘Gioiko’)、
ケイオウザクラ(啓翁桜、学名:Cerasus ‘Keio‐zakura’)、
コシノヒガンザクラ(越の彼岸桜、学名:Cerasusu x subhirtella 'Koshiensis')、
コブクザクラ(子福桜、学名:Cerasuss 'Kobuku-zakura')、
コマツオトメ(小松乙女、学名:Cerasus spachiana cv. Komatsu-otome)、
シキザキ(四季咲、学名:Cerasuss incisa 'Shikizaki')、
シダレザクラ(枝垂桜、 学名:Cerasus itosakura ‘Pendula')、
ジュウガツザクラ(十月桜、学名:Cerasus subhirtella)、
シュゼンジカンザクラ(修善寺寒桜、学名:Cerasus ×kanzakura cv. Rubescens )、
ジンダイアケボノ(神代曙、学名:Prunus x yedoensis 'Jindai-akebono')、
'仙台屋'(学名:Cerasus jamasakura 'Sendaiya')、
ソメイヨシノ(染井吉野、学名:Cerasus ×yedoensis cv. yedoensis)、
ソメイヨシノ×シナオウトウ(学名:yedoensis cv. Somei-yoshino × Cerasus pseudo-cerasus )、
タカネザクラ(高嶺桜、学名: Cerasus nipponica var. nipponica) 、
チチブザクラ(秩父桜、学名:Cerasus ×chichibuensis)、
フゲンゾウ(普賢象、学名:Prunus lannesiana ‘Alborosea')、
ヘイシチザクラ(平七桜、学名:Cerasus‘Heishichizakura’)、
フジカスミザクラ(富士霞桜、学名:Cerasus × yuyamae ‘Fujikasumi-zakura)、
フユザクラ(冬桜、学名:Cerasus ×parvifolia 'parvifolia')、
フダンザクラ(不断桜、学名:Cerasus ×serrulata 'Fudan-zakura')、
ホソイザクラ、
西宮権現平桜(ニシノミヤゴンゲンダイラザクラ、学名:Prunus lannesiana 'Nishinomiya-gongendaira')、
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂、学名:Cerasus itosakura ‘Plena-rosea’)、
ヨウコウ(陽光、学名:Prunus campanulata 'Yoko')、